其の佰廿十 雛祭りってなに?

イノベーションカードが知らせる
本日の斬り口:なぜ解決したいの?
ーーーー

拙者、世を忍ぶ
仮の幼稚園児のとき、

鯉のぼりがほしい

と親に泣きながら
訴えたことが
あるでござる。

女の子だから

という理由で
即却下された。
そう、拙者は
女の子だったのだ。

なぜ男の子だけがっ。。。

と憤懣やるかたなし、
だったが、
幼稚園の工作で
紙で鯉のぼりを
つくることができた。

雛祭りは、

木目込み人形

のお雛様を
世を忍ぶ祖父母が
買ってくれた。

人形よりも
おかごや重箱、
貝桶などの
小道具類が好きで、

触ろうとするたびに
叱りつけられ、
ふたたび、
憤懣やるかたなしでござった。

がっ、すぐに興味をなくし、

ちらし寿司
はまぐりのお吸い物

に全集中な
極めて食欲旺盛な
幼児であった。

ーーーー
そんな個人的な
思い出は
どーでもいい。

そもそも

雛祭りとは?

でござる。
雛祭りは、

桃の節句

と呼ばれる。
これには理由がある。

桃の木

は、病魔や厄災を
避けてくれる、
縁起のいい植物。

古事記でも、
黄泉の国と
この世の境目で
伊奘諾(イザナギ)は
桃の木から実を取り、
追ってきた
黄泉の国の兵士たちに
投げつける場面がある。

桃は邪気や災いを
避けてくれるのだ。

桃の節句は

邪気を払い
息災を祈る

祭りでござる。

ーーーー
ってここまでは
ご存知の通りだが

いつ?

という暦が
肝心のように
拙者は思う。

現在、

3月3日

と固定されている。
それも、

グレゴリオ暦

でござる。

これが
どういうことか
おわかりかね。諸君。

上っ面

ってことでござる。
旧暦の3月の節句は
現在の4月ごろ。

桃の花が咲く
季節とともに
あった祭りだった。

ーーーー
もうひとつ
いえば、

上巳の節句

が雛祭りの
ルーツとされている。

これは、

3月上旬の
巳の日

という意味だ。
なので、
その年の暦と
合わせて
日付が変わる。

だが、毎年
日付が変わるのは

よろしくない

ということで、
江戸時代に
固定された。

3月3日(旧暦)

になり、
グレゴリオ暦で

3月3日(新暦)

になった。

もはや、

暦のリズム

からはずれている。
日本の祭りは
このように、

から切り離されて
しまっていることが
多い。

この地球上に
生きている人間で

から外れて
いる人は
いないだろう。

暦は、

自然と人間活動を
つなぐリズム

でござる。
リズムから切り離された
まつりは、

上っ面

なのでござる。
ーーーー
ってことで
雛祭りとは、3月3日に開かれる祭りではない。

雛祭りとは

自然のリズムと人間活動の結び

でござる。

拙者、易占家の顔を持つが、暦は重要なのでござるよ。

 

著者の他の記事を見る


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

感想・著者への質問はこちらから