
はい。えー、会社員の30代の方からご質問いただいてます。第1回目から、いつもたのしく拝聴させていただいています。独特で合理性に問われない考え方が面白く、いろんな学びになります。早速質問ですが、安田さんが「会社に理念は必要ない」と言われている記事をどこかで見かけました。いまもそう思われますか?また、会社の理念は個人でいう「モットー」にあたるかと思うのですが、個人のモットーはありますか?お三方のモットーを教えていただければ幸いです。知り合いの会社の理念を見直しと、120歳まで生きる人生のモットーの参考にさせていただきたく思います。ということでーす。すげえ。

あとは、まあ、なんていうんでしょう、本当に理念を追求して、たとえばグーグルさんみたいに「世界の情報格差をなくす」みたいなのとビジネスモデルがバシッと一致してると、やっぱ、あれこそがビジョナリー経営だと思うんですけど、だいたいの会社は、会社を発展させるために経営理念とかビジョンとか、つくるじゃないですか。

もともと花札屋さんで、運を天に任せるっていう花札と掛けてるんでしょうけど、そういうところからああいう会社も出てくるわけで、やっぱり、もっと現場の人が「どうやったら、より面白いことを考えだすのか」とか、そういうことを真剣に考えていくと、理念っていうのはひとつの行き着いた答えだけど、それがすべてじゃないと思うんですよね。

それが自然に降ってきた、それこそ釈迦とかキリストみたいな人だったら「すげーな」ってことになるんですけど、まず先に理念っていう言葉があって、「理念とはなんぞや」を勉強して、「じゃあ理念つくろう」みたいなのって、完全に型にはまっちゃってる気がするんですよね。

そうそう。「そもそも会社を発展させるために、なにが必要なのかな」とか、1回ゼロベースで考えて理念に行き着いたんだったらいいんですけどね、せっかく自分で会社やるんだから、もっと自由でいい気がするんですけどね。

いや、モットー、言葉ではあんまり考えてないですね。たぶん、「こういうことにしている」みたいなことはいろいろあると思うんですけど。たとえば子育てしてるときも、自分の判断の基準っていうのはすごくあるし、譲れないところはいろいろあるんですけど、言葉で「これひとつ」みたいのは出てこないです(笑)

へぇ~。たしかに安田さんのつくるものって、ちょっと、こう、抜けた感じというのは、すごく印象あります。「ばかばかしい」という言葉で思ったことはないですけど、ちょっと気持ちが抜けてるというか、抜け感があるというか。
*本ぺージは、2022年5月25日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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