泉一也の『日本人の取扱説明書』第71回「Mixの国」
著者:泉一也
日本でビジネスを行う。それは「日本人相手に物やサービスを売る」という事。日本人を知らずして、この国でのビジネスは成功しません。知ってそうで、みんな知らない、日本人のこと。歴史を読み解き、科学を駆使し、日本人とは何か?を私、泉一也が解き明かします。
日本では世界中のあらゆる料理が手軽に食べられる。駅前にいくと寿司にハンバーガーにカレーにステーキに、コンビニに行けば世界中のスイーツが置いている。日本人は食いしん坊だからというわけではない。音楽もそう。ファッションもそう。
言葉にいたってはもっとすごい。カタカナがあるお陰で外国語がすぐに日本語化する。スマホもコンピューターもすでに日本語。日本は外国の文化を吸収する力はダントツではないだろうか。それも和洋折衷して独自化してしまうのだ。中華料理はすでに中華料理ではない。餃子の王将に行けばわかるだろう。ラーメンに至ってはすでに日本のオリジナル感が強い。
言葉もしかり。お隣の韓国では漢字は使わなくなったというか、使えなくなった。なぜなら日本のように和洋折衷できなかったからだ。日本では漢字の音読みと並行して訓読みを開発した。音訓で表現するというなんともめんどくさい表現方法が日本語をさらに豊かにしたのだ。
Mixされたスポーツ選手たちも世界で大活躍している。ダルビッシュに大坂なおみに八村塁にサニブラウンに松島幸太朗と枚挙にいとまがない。
手前味噌で申し訳ないが、場活もすでにラーメンや漢字と同様に日本オリジナルとなった。西欧のコーチング、チームビルディング、ファシリテーションが場活では和のテイストで独自の味になった。そのうち、世界中から日本にラーメンを食べに来る外国人観光客がいるように、また世界に進出した一風堂のように場活は世界に広まっていくだろう。