こんにちは。中小企業のブランドづくりを支援するBFIブログ編集部です。
先日、社員30名ほどの会社を経営する友人と久しぶりに夜遅くまで飲みに行ってきました。
そのときに出た話で興味深かったのが、障がい者雇用を始めたことで起きた変化について。
最初は車椅子に乗る従業員にも1時間かけて毎日通勤してもらっていたそうです。
とても熱心に仕事に取り組んでいて、こちらの期待以上だったとのことですが、昼休みなどに、ふと見せる疲れた表情が気になり、週に1回のテレワークを試験的に導入。
そうしたところ、テレワークの日は問い合わせへの対応件数が2割増しになるなど、明らかに業務効率があがったそうです。
通勤がなくなり疲れにくくなったことや、自分が一番やりやすい姿勢で仕事に取り組めることが理由ではないかという話でした。
また最初は内業をお願いしていたものの、テレワークの導入を機会にクライアントとの打ち合わせにWeb会議で参加するようになったとのこと。
そうしたところ、とても気配り上手で、モニター画面越しに笑わせてくれるユーモラスなところが受けてクライアントからも好評なのだとか。
不穏な空気が流れそうになると、うまく流れを変えてくれるんだそうです。
そしてこの影響は社内にも!
今までは業務の関係上、各自が淡々と自分の仕事をこなすことが多かったのが、車椅子で移動する彼を気遣ううちに他の人をも気遣う人が増えたということ。
パソコンでの入力作業が苦手な人が画面にかじりついて仕事をしていると、得意な人は効率の良い方法を教えたり、手伝ったり。
逆に自分が苦手な業務を得意な人にお願いしたり、相談したりする場面もみられるようになったそうです。
2013年のことになりますが、安田はこんなことをつぶやいていました。
偏りは個性であり、才能であり、偏りこそが天職である。偏りは矯正するものではなく受け入れるものだ。この子はどういう形をしているのか。何が得意で何が不得意なのか。得意な部分を更に伸ばせば偏りは一層大きくなる。それで良いのだ。大きく偏ったピースは、大きく偏ったピースと補完し合えばいい。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) September 21, 2013
お互いがお互いを補いあえるのは、チームで働く醍醐味なのかもしれませんね。
もしチームとしての仕事に行き詰っているなら、自分や周囲の人の“偏り”を知ることで、何か解決の糸口が見つかるかもしれません。