こんにちは。中小企業のブランドづくりを支援するBFIブログ編集部です。
1年ほど前だったでしょうか。近所に時間貸しのカフェができました。
1時間500円で、ドリンクバー付き。
4時間以上は料金がストップするシステムです。
別料金でお料理を注文することもできます。
席は間隔が広めのカウンター席がメイン。
オープン当初は、店内にある新聞や本、漫画などを読んているお客さんがポツリ、ポツリといるだけで、あまり流行っているとは言い難い印象でした。
料理はおいしいけれど、正直、これなら漫画喫茶の方がいいかなと思ったのも事実です。
でも先日行ってみると、その状況が一変。
店内の配置が変わり、ほぼ満席で、お客さんはパソコンに向かっている人が9割でした。
何が変わったのかじっくり観察してみると、その変化も納得。
【机の配置】
以前は壁に向かう形で座り、後ろにドリンクバーのコーナーがありました。なので、パソコンを開いていると、のぞき見されてしまうような気がして、落ち着かなかったのですが、今は壁を背にして座れるようになり、集中できるようになりました。
【コップの種類】
オープン当初は、少し小さめの紙コップだけの用意だったのが、大・小2種類の蓋付きの紙コップと大き目のマグカップに変わっていました。以前のものはパソコンの横に置くと、こぼしてパソコンを壊してしまわないか心配な感じでしたが、今は蓋付きで安心感が違います。また大き目のマグカップは冷めにくく、頻繁にドリンクを取りに行く手間も減り、なかなかいい感じでした。
【椅子が選べるように!】
以前はソファータイプのくつろぎやすい椅子ばかりでしたが、今は色々な椅子が用意されていました。お店の方に伺うと、ビジネスマンにはオフィス用の椅子が眠くならず好評とのことです。また立ってパソコンに向かえるスペースもできていました。
出先で落ち着いて仕事ができることを商品として、とことんこだわり、改善を行っていくことでお客さんの絶えない人気店になったのかもしれませんね。
安田は商品について度々ツイートしています。その中からひとつ。
同じ業界にも、儲かっている会社と、儲かっていない会社があります。経営者のスキル、社員のレベル、販売方法など、違いはたくさんあるのでしょう。でも一番の違いは何かと聞かれたら、それは商品だと思います。何を売りにするのか。何に値段をつけるのか。何として販売するのか。商品は奥深いのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) June 28, 2017
カフェであれば、料理や飲物を売りにすることもできたはず。
でもあえて空間を商品として売ることにこだわり、それをどう販売するかに知恵を絞った結果がエピソードのタイム制のカフェなのかもしれませんね。
商品について改めて考えてみると、そこにはビジネスチャンスがあるかもしれません。