今週は!
今年の仕事を振り返る、第4回目。今回ご紹介するのは、沖縄でホテル・リゾート宿泊施設の企画・開発・運営を手掛けるRELAPOOL株式会社さんが立ち上げる自社ブランドのネーミングです。
どのようなブランドかと言いますと、一棟貸しの宿泊施設とそこでのアクティビティがセットになった沖縄体験です。
簡単に説明しますと、
こんな宿泊施設を、家族や仲間同士でチャーターし、
みんなでこんなことを楽しみながら、
過ごすことができる。
OKINAWA for One Guest.〈一組のゲストのための特別な沖縄〉を提供するブランドというわけです。
社長の小川美津貴さんより、ブランドの構想を伺った際、私の頭にぱっと浮かんだのは、沖縄という世界有数のアイランドリゾートのなかにぽつんぽつんと浮かぶ、宝石のような輝きをもった小さな島々のイメージでした。
ただし、Little IslandやJewelry Islandではありきたりですし、アイランドそのものに使い古された感があります。考えていくなかで降りてきたのが、小島よりさらに小さな「岩礁」という言葉です。英語にしてみると、シンプルで音の響きもいい。沖縄の青い海と空を背に、すっと立っているような感じも気に入りました。
そこで、コンセプトを凝縮したタグライン(キャッチフレーズ)と一緒に提案したネーミングがこちらです。
ネーミングの開発には様々なアプローチがありますが、今回はスタート地点で浮かんだイメージが、そのままネーミングへつながっていった例です。
もちろん対象となる商品やサービスについてじっくりと研究し、四方八方へ発想を広げていくのは大事なことですし、ネーミング開発の基本であることは間違いありません。
しかし、この場合のように直観や閃きに依って生まれてきたものはテンションが強く、発するエネルギーも強い。改めて「ありだな」と思ったのでした。あとはその直感を信じて選択する勇気が持てるか、そしてクライアントに対して説得力のある説明ができるかどうかということになります。
今回のネーミングは、まず自社の民泊予約サービスサイト『Reef net』として間もなくデビュー。その後、施設へと展開させていく計画が進んでいます。
RELAPOOL株式会社
http://www.relapool.com/
※写真は同社のウェブサイトより転用させていただきました。