第18回「ダイエットビジネスの未来マーケットを考える」 

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 18  ダイエットビジネスの未来マーケットを考える

今年は「夏に向けてダイエット!」というムードはなかったですね。コロナでそれどころではなくなりました。
ですが、体形の悩みは尽きぬもの。一緒にダイエットの新しいビジネスを見つけませんか?


~ダイエットビジネスの権利の空き地を探してみる~

次の表はダイエットサービスの役務をカバーし、かつ、「ダイエット」の文字を含む商標の一部を整理したものです。
(↓クリックやピンチアウト拡大しご覧ください。)

■未来コンパスが指すミライ

女性からは羨ましがられますが、私は体重が減りやすい体質です。
毎年のようにコレステロールが減り、中性脂肪が減り、体重も減り、ついには人間ドックで「要精密検査」となってしまいました。どうです、羨ましいでしょう笑?

ダイエット/dietは、「生活様式」を意味するギリシャ語「diata」を語源にもつ言葉で、そこから「食事療法」といった意味を持つようになりました。現在は、その意味も忘れられて「減量」「痩身」の意味として使われます。

しかし、世の中の傾向からすると「痩せる=美しい」という観念は薄まりつつあります。
グッチが痩せすぎたモデルを使わないと表明したのが2017年。
インスタグラビアという新たなジャンルを生み出した似鳥沙也加さんは、「有酸素運動は体が痩せてしまうので極力しない」と発言しています。

このように美への観念が変わり始めている中で「健康的に増量する」をコンセプトに定めたサービスは見当たりません。
私は、筋トレで増量を試みましたが、上手くいきませんでした。栄養や運動をサポートする増量ダイエットがあれば、すぐにでもお願いしたいです。
権利的にも、誰も手を付けていない空白地帯。これ早いモノ勝ちじゃないですか?

ちなみに、TV番組「めちゃイケ」の影響もあり、ネット上では「増量する行為」を指す言葉として「デブエット」というネーミングが使われています。覚えやすくインパクトもありますが、「デブ」はネガティブ過ぎます。ビジネスにするには、人が参加したくなる別のネーミングが必要でしょう。

今回は「ダイエット」から「増量」という反対のビジネスを探りましたが、コンセプトの見つけ方に正解はありません。
皆さんなら、どうセグメントして どんなミライのビジネスを見つけますか。それをカバーするネーミングを権利化できれば、そこがアナタの「小さなブルーオーシャン」です。

 


 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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