ネットの履歴書
第79回『SNSと世界の政治』

  • ソルナ株式会社が開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第79回『SNSと世界の政治』

 

安田

三澤さんって、選挙には興味ないんですか?

三澤

選挙ですか。行くのは行きますけど。

安田

あんまり興味ない?

三澤

「この人に!」って人います?

安田

まあ、いませんね(笑)。「誰なんだろう?」って感じですもん。

三澤

もっと「入れたい人」がいっぱいいる中から選びたいですよ。結局「知ってるこの人かな」ってなっちゃいます。

安田

都知事選は直接選挙で知ってる人も多いですから、けっこう盛り上がりますよ。

三澤

でも「こういうことをしたい」「こういうビジョンを持ってる」という声は届かないですね。選挙演説とかNHKとかやってますけど、ほとんど届いてない。

安田

日本で政治家になる条件は、ビジョンではなく「声が大きくて人の話を聞かない」ってことですから(笑)

三澤

ネットの影響で今後どう変わっていくか。ネットで変えなければいけないことのひとつだと思います。

安田

アメリカではトランプさんとバイデンさんの戦いが始まります。トランプさんはSNSをうまく使って選挙に勝ったと言われてまして。

三澤

あれから4年ですから、SNSの力はさらに大きくなってます。

安田

じゃあトランプさんのほうが有利ですかね。SNSを使った広報とかは圧倒的にうまそうですけど。

三澤

ときに炎上しますけどね。あんなに上手にSNSやツイッターを使う方って、世界の政治家でも類を見ないんじゃないですか。

安田

リスクもありますからね。

三澤

ネットに残した言葉って、消せないですから。

安田

そうですよね。

三澤

しかも世界に発信するわけですよ。

安田

個人的には、もうちょっと若手が出てきて欲しいです。2人とも結構なお歳じゃないですか。バイデンさんなんてトランプさんのさらに年上ですよ。いまいちワクワクしないというか、盛り上がらない。

三澤

バイデンさんみたいな方じゃないと「勝てない」と思ったんでしょうね。

安田

バイデンさんの何がそんなにいいのか、ぜんぜんわからないんですが。

三澤

トランプさんの真逆じゃないですか。すごい苦労人で。事故でお子さんを亡くされて。

安田

え!そうなんですか。

三澤

はい、すごい苦労人です。人格者と言われてますよ。

安田

へえ。なんか悪そうな顔してますけど。

三澤

いやいや、ぜんぜんそういう評価ではないです。

安田

「セクハラされた」とか、黒い噂もいっぱいありますよ。もみ消したんでしょうか。それともデマなんでしょうか。そんなにいい人には見えないんですけど。

三澤

テレビでちょこっとしか見てないんですけど。バイデンさんの評価はやっぱり「人格者」ってところだと思います。

安田

それだったら、サンダースさんのほうがよかった気がするんですけど。「学生の授業料を無料にする」みたいな。

三澤

バイデンさんは副総理にもけっこう注目が集まってまして。

安田

あの女性の。

三澤

はい。

安田

あの方はかなり強力なカードですよね。

三澤

けっこう強力ですね。ああ見えてかなり強気だそうです。

安田

日本にいるとあまり分からないんですけど。アメリカの選挙ってもう完全にSNS合戦になってるんですか?

三澤

どうでしょうね。

安田

ケネディの時は初めてテレビでの討論会があって。その印象で下馬評を覆してケネディが勝ったっていう。いまはどう考えてもネットに移行してると思うんですよ。

三澤

たぶん後ろには、いろんな参謀がいるでしょうね。

安田

どのぐらい進んでるんですか?アメリカのSNSって。

三澤

基本的にネットの世界は言語が英語なので。技術という意味でいったら断トツでアメリカのほうが上です。

安田

たとえば中国が何か新しいシステムをつくるときも、言語は英語なんですか?

三澤

プログラム言語は英語です。

安田

英語じゃないとつくれない?

三澤

つくれないです。

安田

それはどうして?

三澤

最初の基礎技術が英語だったからです。独自で最初からつくり直さない限りこの仕組みを使うしかない。

安田

「最初から全部中国語でつくり直す」ってことはやらないんですか?中国は。

三澤

やりかねないですけどね、中国なら。でも、そもそも言語が世界中英語ですから。

安田

確かに。英語圏の人は有利ですよね。

三澤

圧倒的に有利ですね。

安田

そもそも中国が「SNSに力を入れてない」ってこともありますか? “諸刃の剣”的なものがあるので。一瞬で国民が団結しちゃう可能性もあるし。

三澤

そこは完全にコントロールしてます。表示されないように。それこそ“管制官”みたいな人がたくさんいる。

安田

そんなこと可能なんですか?十数億人が書き込むわけですから、ものすごい数ですよ。

三澤

そうですね。でも、いざとなれば「通信を遮断」してしまえばそれまでっていう。まあ完全には無理ですけどね。外国のIPアドレスを使ってGoogleを見てる人もいますから。

安田

完全遮断は無理ですよ。北朝鮮でさえ携帯電話を持ってる人がいるみたいですから。

三澤

北朝鮮のほうが中国よりも真剣でしょう。どうしても情報を遮断したい国ですから。

安田

どうやって遮断するんですか?人が監視してるんですか。

三澤

中国ではGoogleが使えないって有名ですけど。仕組みとしてはあれと一緒だと思います。

安田

中国版のGoogleみたいなのがあるじゃないですか。それで検索したら、マイナス情報は上位表示されないんですか。

三澤

上位どころか「ありません」みたいな。

安田

ありません?へぇ~。

三澤

それこそ「文化大革命」とか「天安門事件」とか調べても、情報が出てこない。

安田

でも誰かが書いたら、その瞬間には出るわけじゃないですか。

三澤

そのキーワードを検知して即遮断。そもそも「人が集まっちゃいけない」という決まりなので。確か8人以上は集まれない。たぶんSNSで勝手にチームをつくったりっていうことも許されてないんじゃないですか。

安田

へぇ~。まあでも共産党が生き残るかどうかの境目なんでしょうね。そこが。

三澤

そうでしょうね。ところで安田さんはトランプさんとバイデンさん、どっちを応援してるんですか?

安田

べつにどっちも応援してないんですけど。トランプが勝ったほうが面白いなとは思ってます。

三澤

面白いですか。

安田

はい。もっと若い大統領が出てくるならともかく。いまさらバイデンになっても。あと4年やって、トランプにむちゃくちゃにしてもらったほうが面白い。

三澤

いい勝負になってきてるみたいですね。

安田

もしGoogleが本気になって、トランプに肩入れしたらどうなりますか?

三澤

本気になればトランプが勝つでしょうね。絶対やらないでしょうけど。

安田

そう考えると実質的には、合衆国大統領よりも力があるんじゃないですか?Googleは。

三澤

恐ろしいですよね。本人たちも望んでなかったと思いますよ。まさかこんな力をもつことになるなんて。

・・・次回へ続く・・・

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