【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「不要不急の境目が知りたい!」2020年10月14日配信

第420回 「不要不急の境目が知りたい!」
というご質問。
言いたいことはよく分かります。
一体どこからが不要不急なのか。ゲリラーズがお答えします。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

タロット占いを勉強し始めました。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。

金子

はい。本日は経営者・60代以上の方からご質問いただいてます。いつも楽しく拝聴しております。コロナ騒ぎで盛んに不要不急が叫ばれており、まるで夜のガイ飲食店……マチ飲食店……

栃尾

「夜の街、飲食店」かな。

金子

「夜の街、飲食店」か、ごめんなさい(笑)。夜の街、飲食店が不要不急であるかのような扱いを受けている気がしております。安田さんが考える「不要不急」って何だと思いますか?逆に、この世の中に不要不急じゃない仕事ってあるのでしょうか?ということです。すいません、噛んじゃった。

安田

いまさらって感じですけど(笑)。大丈夫ですよ、はい。

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

噛むのが仕事みたいなもんなんでね。

栃尾

なるほど。

金子

仕事できたじゃん。

栃尾

(笑)

安田

「不要不急の外出は控えてください」っていうやつねぇ、これ、たしかに、どこからが不要不急かっていうのは難しいとこですよね。

金子

うん。

栃尾

難しいですね。

安田

旅行がどうなのかとかね、買い物はどこまでが不要不急じゃないのかとか。

栃尾

はい。あと、これって普段コロナに感染するリスクを踏まえて、「不要不急じゃないけど、感染しないからいっか」みたいに動いてる面もあるんですけど、今回はそれを置いといて、不要不急について考えればいいんですかね。

安田

そういうことになりますね、はい(笑)

栃尾

わかりました(笑)

安田

そもそも、「不要不急の外出を控えてください」とか「不要不急で人に会うのはやめてください」っていうことが叫ばれて、日本人は素直にそれを受け止めてる人が多いですよね。

金子

うん。

栃尾

マジメですよね。

安田

マジメなのとは違うと思いますね。

栃尾

あ、違うんですか。

金子

えーっ。

栃尾

それは「自粛警察」的な意味も?

安田

マジメなんじゃなくて、僕はもう完全に思考停止だと思いますけどねぇ。

栃尾

なるほど。

金子

うん。

安田

「不要不急の外出はコロナだし控えよう」みたいなのは、なんとなくイメージとしては、そりゃそのとおりなんですけど、「どこからが不要不急なの?」っていうふうに考え出さないことが僕も不思議でしょうがないですね。実際に目の前の行動をするときに、「これはどうなんだろうか?」って。不要不急の外出をしない、不要不急の人と会わないんだったら、自分の中でどこかで線を引かないといけないですよね。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

それを本当に考えて線を引いてるのかな、っていうのがすごく疑問ですね。

栃尾

うんうん。「どこまでならOKか教えてほしい」みたいな意見が結構あったような気がしますね。自分で考えるというよりは、「指示してくれ」みたいな。

金子

難しいですよね。

安田

たとえばマスクしてて大声でしゃべってる人は、「何のためにマスクしてるのかな」って僕は思っちゃうんですよね。

金子

(笑)

栃尾

うんうん。

安田

そこまでするんだったら、もっとちっちゃい声で、いや、むしろ黙っときゃいいのにとかって思いますし。あと、「夜の飲食店」っていうじゃないですか。

金子

うん。

安田

夜の飲食店と昼の飲食店の何が違うのかが僕にはわからなくて。「夜の飲食店は不要不急で行く必要がないけど、昼は行く必要あるだろう」っていう、その境目が納得いかないです、僕は。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

「酒飲むから」っていうんだったら、時間じゃなくてお酒をやめりゃいいだけのことですし、「10時まではOKだけど、それ以降はだめ」とかいうのが理解できないですね。

金子

なるほど。

安田

それをちゃんと考えて、腑に落ちて理解していながら守ってるわけじゃなく、そんなことを考えずに、みんな「あ、不要不急ね」っていう感じでやってるんだと思うんですけど。

栃尾

はい。

金子

うーん。

安田

「いい国つくろう鎌倉幕府」みたいなもんで、それを覚えるっていう役割なんで、何も考えず覚えてるっていう感じで。

栃尾

うんうん。

金子

うーん。

安田

「あとで調べてみたら1192年じゃありませんでした」みたいな(笑)

金子

(笑)

栃尾

ありましたねぇ(笑)

安田

はい。

栃尾

覚えたのに、せっかく。

金子

安田さんは、どういう感じで不要不急について考えてるんですか?

安田

僕はこの人が言ってることにかなり近くて、100パーセントとは言わないですけど、99.9パーセントは不要不急だと思うんですよ、人間がやってることって。

金子

おぉ。

栃尾

はい。

安田

たとえば洋服の種類とかコップの種類とかって、北朝鮮とかはみんな同じ髪型で同じ服着てるじゃないですか。お金がないってこともあると思うんですけど。

金子

あぁ。うん。

安田

たとえば世界中で使ってるコップを3種類の「大」「中」「小」にして、ぜんぶ同じ材質で、ぜんぶ同じデザインで、ぜんぶ同じ大きさにしたら、めちゃくちゃ安くなると思うんですよ。

金子

なるほど。

栃尾

たしかに。

安田

洋服もそうだし、家具もそうだし、イスとかだって「イス」ってものでいいと思うし、「机」っていうものでいいと思うし、そうやって不要なものをなくしていってぜんぶ統一していったら、ものすごくコストダウンができるし、ほとんど働かなくても人間は生きていけると思うんですよね。

栃尾

ほんとですね。

金子

ほー。

安田

でも、そうなってくると、「それって人間なの?」ってことになるんですよ。

栃尾

うんうん。

安田

「なんのために生きてんの?」「なんのための文明なの?」って。そう考えると、動物ってそういう無駄なことをしないじゃないですか。コースターの上にコップを置いたりしないじゃないですか。

栃尾

はい(笑)

金子

たしかに(笑)

安田

散髪とかもしないし。動物がなんで料理しないかっていうとですね、食べれるものしか食べないからなんですよね。

栃尾

あ~。

金子

うーん。

安田

本来は食べ物じゃない、すね肉の固いやつを三日三晩煮込んで、味付けして食べるなんていうことは人間しかやらないんですよ、そういう無駄なことは。

金子

なるほど。

栃尾

うんうん。

安田

だから、「不要不急なことはやめろ」って言われたら、ぜんぶ無駄なんですよ。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

だって、「髪の毛を切るのは、じゃあ、どっちなんですか?」ってことですよね。

栃尾

そうですよね。

安田

べつに切らなくたって死にはしないわけで。極論すりゃ、風呂に入らなくたって死にはしませんしね。

栃尾

はい。

金子

たしかに。

栃尾

ほとんどの行為が、仕事に限らず不要不急だっていう感じなんですかね。

安田

いや、そもそも人間が不要不急だと思いますけどね、地球上で。

金子

はは(笑)

栃尾

それを言ったらたしかに(笑)。なるほど。

安田

だから、ほんと、人間ほど無駄なことをやってる生き物はなくて。

栃尾

害しかないですもんね(笑)

安田

だって、ものすごい死ぬような思いして、ストレスためながら働いて、なんとか得たお金で海外旅行とか行くわけじゃないですか。

金子

うん。

安田

「それやめりゃ、そんなに働かなくていいじゃん」って思うんですけど、やっぱりそんなことできないわけですよ。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

だから、「不要不急なことをやらない」っていうふうに、政治家のみなさんとか何も考えずに発言してるんだと思うんですけど。考えてたら、こんな発言できないですよ。

栃尾

そうですねえ。

金子

そうですね。

安田

はい。不要不急で成り立ってるんですもん、だって、人間社会って。

栃尾

なるほど。

安田

まあ、だからほんと、この方のおっしゃるとおりだと思いますけどね。「夜の飲食店街、ホストクラブはいらないだろう」とか、よく言うじゃないですか、「風俗店はいらないだろう」とか。「じゃあ、どの店だったら、どういう理由でいるのか言ってくれ」って言いたくなりますけどね(笑)

金子

うん。

栃尾

そうですね。

金子

ね。

安田

いる理由を言いだしたら、すべての店っているんですよ。たとえば「喫茶店でコーヒー飲まなくたって、家で飲めばいいじゃん」とか。

金子

うん。

安田

でも、そこに行くことの楽しみとか、「待ち合わせの場所に必要だ」とかって、いる理由を考え始めたら、あらゆる商品とか、あらゆるビジネスって必要なんですよね。他の人から見たらゴミみたいなもんを集めてるわけですよ、人間って。古いつぼだとか、ゴルフのクラブだとか。それが人間の本質なんで、その人間の本質をちょっと横に置いといて「不要なことをやめましょうね」っていう発言することがすごい滑稽で、そのことに何の疑問も抱かずに、「そうだ、いまは不要不急は控えよう」なんてみんなが言ってるっていうのが、すごいなって思いますね、逆に。どうでしょう。

栃尾

うんうん。

金子

うん。そうですねぇ。

栃尾

逆に、仕事とかで不要だと思われていた雑談が、「やっぱり人間のメンタル的には必要だったね」みたいな話が、最近リモートワークですごい出てきてるので。

金子

ふーん。

安田

ね。たとえば金子さんがやってる音楽とかだって、音楽なんかなくたって死なないわけですよね。

金子

(笑)

栃尾

一瞬はそう思いますよね。

安田

だけど、「やっぱり音楽は、人間が人間として生きていくには必要じゃないか」っていうふうな考え方もできて、「むしろ満員電車に乗って通勤することのほうがいらなかったんじゃないの」って。「不要不急じゃないんで、仕事だから、これは行かざるをえない」っていうことでコロナでも行ってますけど、そっちのほうがよっぽど不要不急なんじゃないかって気が僕はしますけどね。

栃尾

なるほど。

金子

うーん。

安田

ということで、おまとめを。

栃尾

私もあんまりちゃんと考えたことがなかったんで反省ですけれども、「きっと人間の99.9パーセントぐらいの活動は不要不急でしょう」ということですかね。

金子

うん。

安田

はい、ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2020年10月14日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
emitochio.net

 

 

 

金子亜祐美
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