第74回 大手の役員になる人

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/ 大手の役員になる人

「たかまり」では、10年前から某大手さんにて「新任管理職研修」を任せていただいていますが、初めて依頼いただいた時に受講生だったHさんが、4月に役員に昇格しました。

Hさんは新卒入社で、同社の歴史において、最年少課長、最年少部長、そして最速での生え抜き役員就任、というスピード出世を続けている方ですが、

度々、雑談や宴席の機会をご一緒し、その都度「会社の今後」についての思いや考えを伺い、そのほとんどを実現していく「有言実行ぶり」を目の当たりにしてきました。

同社の方とは、若手からベテランまで社員の半数以上の方々と研修の機会にお会いしていますが、

「ウチの会社は△△△、今の上司は×××、ウチの若手は△△△、今の給料じゃ×××」とネガティブな感情を聞かせていただくことが多くあります。

特に上司に対しては、

・相手によって態度を変える
・自分の価値観を押しつける
・高圧的、偉そう
・仕事をしない

などの悩みの声を多く聞いてきました。。

大手さんとは、「価値観の違う多くの他人が集まる組織」ですから、様々な感情が渦巻くことは、いたって普通のことです。

Hさんも同様に、様々な感情を抱いてきたことかと思いますが、ネガティブな出来事には「身から出たサビですから」と穏やかな口調で、ポジティブな出来事には「おかげさまで」と笑顔で、いつも2つの枕詞をつけて語るのです。

思えば、高松がお付き合いいただいている大手さんで役員を務めている方の多くは、「出来事を自分事として捉え、周りの支えに感謝を伝える」ということを、当たり前に続けている素敵な方ばかりなのでした。

まあ、人によっては「自然体か戦略か」はわかりませんが笑

 

 

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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