5年前に買った車が、
ローンを払い終えたので、
晴れて自分のものになりました。
なんでしょうか、この爽快感は。
借り入れがなくなる晴れやかさというのは、
喉に刺さった小骨がやっととれたような、
重い荷物をようやくおろしたような、
そんな達成感があります。
そんな喜びをよそに、
私の妻は車を買い換えようとしています。
5年も乗ったので「飽きた」そうです。
また、支払いの重荷を背負わなければならなそうです。
本当は、このコラムの筆者としては、
ローンを払い終える前に車を入れ替えて、
新しい車に乗り換えなければいけません。
なぜなら、
車は5年を過ぎると、
再販価格が急に低くなるからです。
再販価格が高いうちに乗り換えると、
新しい車に乗ることができますし、
支払い総額は少なくなるのです。
どうせ5年やそこらで買い換え、
ローンを支払い続けるのなら、
とてもお得に車を運用できます。
それもこれも、これから先数回、
車を所有して乗り換えることになるので、
再販価格が下がる前に、
入れ替えをしていくというのは、
理にかなった方法です。
ところで私は、なぜわかってはいながら、
お得な入れ替えをしなかったのでしょうか。
それは、めんどくさかったからです。
高価なものを買うということは、
手間がかかります。
機能を調べ、口コミをチェックし、
再販価格を調べて、装備を整えます。
支払いも調整しないといけないし、
判子を押さなければいけません。
納車日程も考えなければいけません。
納車されたら、ナビも設定しなければなりません。
どうせ乗り換えるし、
得をするのもわかっているので、
勝手に変えてもらってもいいとさえ思います。
車が趣味という人は、
こだわりがあるのでしょうが、
私のようなこだわりの薄い人にとっては、
お得感よりも、めんどくささが勝ってしまいます。
こんな人たくさんいると思うのですが、
ビジネスチャンスにならないですかね?
- 著者自己紹介 -
人材会社、ソフトウェア会社、事業会社(トラック会社)と渡り歩き、営業、WEBマーケティング、商品開発と何でも屋さんとして働きました。独立後も、それぞれの会社の、新しい顧客を創り出す仕事をしています。
「自分が商売できないのに、人の商品が売れるはずがない。」と勝手に思い込んで、モロッコから美容オイルを商品化し販売しています。<https://aniajapan.com/>
売ったり買ったり、貸したり借りたり。所有者や利用者の「出口」と「入口」を繰り返して、商材を有効活用していく。そんな新規マーケットの創造をしていきたいと思っています。
出口にこだわるマーケター
松尾聡史