このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/N数の正解は?
先日、某大手さんがペット市場にて新商品をリリースしました。
商品発表会後に、同社の若手営業職数名と雑談の機会をいただいたのですが「高松さん、聞いてくださいよ、、」と、何やら皆さん不満なご様子。
「あの商品、〇〇用じゃないですか、、」
※〇〇はペットを想像してくださいませ
「実は、今日発表していた広報には〇〇を飼っている人、誰もいないんですよ、、」
「もっと言えば、開発メンバーにも〇〇を飼っている人、誰もいないんです。。」
「さらに言うと、開発途中でのN数は『7』なんですよ、、」
「そんな商品を『売ってくれ!』って、、しかも目標は△△億円ですよ、、」
彼らの不満はエンドレスに続いておりましたが、実は、大手さんではたまに見かける状況です。
社員を食わせるため、組織の成長のため、ニーズの不確かな商品・サービスをつくり続けている会社は少なくありません。。
「定期的に、新商品を生み出さねば」と定番の味以外に「とりあえず今回はこの味で、、」と取り組む食品業界や、山ほどの車種をリリースする自動車業界など、見渡せば、多くの企業でそのような光景が見られます。
大手さんと言えども、目的と手段が曖昧な組織は意外と多いようなのです。
ところで、「N数の正解」っていくつくらいなのでしょうか?
どなたか教えてくださいませ。