この記事について
半世紀も生きてきますと、【ことわざ】の持つ意味が、より深く染みるようになりました。昔の人はうまいこと言ったもんだなぁと、しみじみ。時代の転換期、大きく世の中が変わってゆく中でも、人やこの世の本質的な部分は、案外変わらなかったりします。結構スルドイところを突いてくるのです。
本日のことわざ
「孔子も時に遭わず」
2023年一発目のことわざは「孔子も時に遭わず」
孔子のような立派な聖賢であっても、時世に合っていなければ埋もれてしまうし、どんなに有能な人であっても好機に恵まれず、不遇に終わることもあるって意味だね。
孔子が南方に出向いた際、当時その地は飢餓状態で孔子一行も飢餓に苦しんだみたいだね。その時に弟子の一人が「どうして先生の様な立派な方が、この様な目に遭わなくてはならないのでしょうか」という問いに対して、孔子は「古来より博識な賢者であっても好機に恵まれず不遇に終わった人はいた。私だけではないのだよ。」と答えたそうだよ。
ほう、そこから由来したことわざなのか。
そこで!やっぱりビジネスの視点からみると【時代を読む】というのが、何よりも大切になると、、、
「時代を読むチカラと、マーケティングの6つのPとかその辺の基本をガッチリ抑えればある程度ビジネスは成功するのでは」と今回のことわざから、話を展開して行くのかなと思いつつ、、、なんか違うな、その顔はwww
あ~、分かっちゃったか。
アナタは顔にすぐ出るのでわかり易いです☆
あははは。そう、もちろんさあ、何かビジネスを始める上でマーケティングの基本を抑えたり、市場のデータを分析して動向を読んだりとかって、大切だと思うんだよ。考えなしで、やみくもにやっても結果はついて来ない。
そらそーだww
だけどさ、思うんだけど、、、本当の【イノベーション】ってさ、社会の潜在ニーズを分析して掘り起こして商品やサービスを生み出す、、、というよりも、、、
よりも??
「自分は○○をやりたい!○○をつくりたいんだ!!」という、強い想いが先にある
そういう人たちが、本当の意味でのイノベーションを起こしてきた気がするんだよ。
ほう~
そういう、なんか自分の中にすごく強い想いやエネルギーがあって、それを実現したいってものすごい情熱で行動を起こした人が結果、多くの人達が気づかなかった潜在ニーズを顕在化してきたのかなって。世の中をひっくり返すようなイノベーションを起こした人って、市場の分析なんかを先にやってその結果「これをやろう」ではなくて、、、
ではなくて、何?
自分の中から湧いてくるモノに従ってる気がするんだよ。
「あらまあ、また訳の分からないことを言って」、、と、人からは言われそうだな☆
私の好きな起業家のひとりに、スティーブジョブズ氏が居るのだけど、彼の場合は正にこのタイプだと思うんだ。本人じゃないと本当のところはわからないのだけどね。
でも、なんか自分の中にあったイメージが先行していたのではないかなって。次の時代が必要としているものを、可視化できるデータからではなくて、自分の無意識下で認識していて、それが絶対必要になるってわかっていたから、あれだけの情熱をもって創りあげることができたのかなあと。
フンフン
なんかこう、時代を変えるような大きなイノベーションになればなる程、その傾向が強い気がするんだよ。
で、【本日のことわざ】からの教訓とは?
「時世に合わなければ、どんな賢者であっても埋もれてしまう」って事から読み解ける事はさ、、、
ハイ、どうぞ
時代を読むことは本当に大切だっていう事! ただ、時代を変えてしまう位の革新的な事を成し遂げる人は、時代に合わせるのではなくて、時代をつくっちゃてるなあと。
フフフ、、、時代に呼ばれちゃってるひとって、いるんだよ☆
著者について
黒須 貴子(くろす たかこ)
https://tempurayama.com/
数々のアルバイトや専業主婦などを経て、消防設備の会社を設立。下請けからの脱却、女性消防設備士の登用など、難題に直面してきた経験をシェアして生かせる〈社長峠の茶屋〉を始める。学生時代はパンクロッカー、現在はヴィジュアル系のキャンサーサバイバー。