このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/大手の「今ここ」
大手数社の「人事が集まる勉強会」に参加しました。
各社の「働き方改革」の進捗状況などをシェアする会でしたが、時代とともに変わってきた「働き方の変化・歴史」を学ぶことができました。(年号順不同)
・1975年に、セブンイレブンが24時間営業をスタート
⇨経済成長によって、働く人のライフスタイルに変化が。いつでも買い物ができる利便性を追求
・1989年、N.Y.ロックフェラーセンターを三菱地所が買収
⇨日本経済は勢いの真っ只中。栄養ドリンク・リゲインのCMでは「24時間戦えますか?」がキャッチフレーズとされる
・1993年、広瀬香美さんの楽曲「ロマンスの神様」がヒット
⇨当時は一般的ではなかった「週休2日、しかもフレックス♪」なる歌詞に注目
なるほど。確かに、社会背景によって、「働く環境は大きく変化」するものですね。
・第二次大戦が終わったあと、1954年頃からの高度経済成長期にかけて、「終身雇用」が定着
⇨1919年開催の国際労働機関第1回総会で「1日8時間・週40時間」労働が国際的なスタンダードとして制定
・1919年、川崎造船所(現・川崎重工業)が8時間労働制を日本
初導入
⇨神戸には、「八時間労働発祥之地」の石碑がある
・1965年に、松下電器産業(現・パナソニック)が、週休二日制を日本初導入
⇨生産性アップのため「一日休養、一日教養」に活用してとのメッセージとともに
・1980年代には、「過労死」なる言葉が、、
⇨日本人の労働時間過去最多は1960年の2432時間。(月平均202時間、週平均約50時間。。)
・1992年、年間労働1800時間を目指す政府計画が
⇨1990年前後から、年間労働時間は2000時間以下に。2019年の、事業所規模30人以上の常用労働者の年間総労働時間は1781時間。我が国の労働時間は以前に比べて減っている
なるほど。「時代の変遷」が理解できました。
現在では、
「有給休暇取得は義務化」され、長時間労働をストップするために、「時間外労働規制」が施され、「転職は当たり前」となり、「リモートワークの推進」とともに、「副業も解禁」され出しています。
「終身雇用」や「長時間労働」などが当たり前だった時代を生きてきた「ベテラン世代」には、近年の「多様な働き方」について意見のある方も多く存在しているはず。
一方、「若手世代」からすれば、古くから日本に根付く仕事に対する考え方・価値観を押し付けてくるベテランには「違和感どころか、嫌悪感」を覚える方も多く存在しているはず。
世代によって、人によって、「働くこと」についての価値観が違うのは当たり前。
互いに、押し付けず、尊重し合い、認め合うことが大切。
「でも、それが難しいんだよなぁ」との声が大多数だったことが印象的でした。。