こんにちは。中小企業のブランドづくりを支援するBFIブログ編集部です。
忙しく働く人が多い現在。
「仕事ができる人はどんな人ですか?」とお聞きすると、「仕事が速い人」と答える方がいらっしゃいます。
では、業績を伸ばしている企業は、仕事が速い人が多い職場なのでしょうか。
筆者は必ずしもそうとは言えないと考えています。
筆者のお気に入りのパスタ屋さんは、知的な障がいをお持ちの方が大勢働いています。
注文をとるスピード、料理が出てくるまでの時間、会計にかかる時間、そのどれもが「ゆっくり」です。
でも流行っています。
平日でもおしゃべりを楽しむ女性のグループや、読書をされているお一人様、パソコンに向かう方など、さまざまなお客様がいらっしゃいます。
出てくる料理を楽しみにしながら、友達とのおしゃべりに花を咲かせたり、ひとりの時間を満喫したりできるのが、この店の魅力のひとつなのかもしれません。
安田はスピードについてこんなことをツイートしていました。
速さに価値があるように、遅さにも価値があります。動きが遅いと、他の人に見えないものが見えたり、思いつかないことを思いついたりします。コアラやナマケモノのように、動きが遅いというだけで注目されて人気が出ることもあります。速さはレッドオーシャンですが、遅さはブルーオーシャンなのです。
— 安田佳生 (@yasuda_yoshio) July 7, 2016
スピードが速いことも、遅いことも、そこに価値を付けることで、魅力になるのかもしれません。
ファーストフード店で料理の提供までに30分かかったら、お客様から怒られるでしょう。
一方で、エピソードのパスタ屋さんはこの時間をも心地が良いのです。
たまたまというよりも、心地よい時間を過ごせるよう、意識して空間をはじめとした随所に工夫をしているように感じます。
これは何も飲食業に限ったことではないでしょう。
仕事が遅い社員を「仕事ができない人」と判断してしまうと、それで終わってしまいます。
しかし逆にどんな価値を提供してくれるのだろう、どんな価値につながるのだろうと考えてみると、思いがけない人材の活用法が見つかるかもしれませんね。