「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。
第95回 氷河期世代は本当に不幸だったのか

世の中では「非常に苦しい世代」だと言われていて、「手厚いサポートをしなきゃいけない」みたいな話もよく出る。でも同じ氷河期世代といっても人それぞれで、稼ぎまくっている人もいるわけじゃないですか。西崎さんもそうですけど。

なるほど(笑)。比較していいとするなら、戦後の日本に比べたら全然豊かで恵まれているでしょうしね。ということは、西崎さんからすると「手厚いサポートなんてわざわざしてやらなくていいじゃないか」って感じですか。

そうそう。それに、考え方によってはむしろ成功しやすかったんじゃ? とも思うんです。就職が厳しい時代だったからこそ、それをくぐり抜けてきた優秀な人間が集まっていたわけで、社内のレベルも高かったでしょうし。

ああ、言われてみれば確かにそうですよね。優秀な人たちの中で頑張っていれば、自然と自分のレベルも上がっていくし。…なるほど、だから西崎さん自身は「国が責任を取るべき」みたいな話にはピンと来ないと。

もちろん、生まれた環境が成功確率に影響することはあると思うんですよ。裕福な家なら塾にも行かせてもらえるし、人脈もできるかもしれない。でも、それで全てが決まるわけじゃない。結局、自分でその確率をつかめるかどうかの話で。
対談している二人
西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者
1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数20万人とSNSでの発信も積極的に展開している。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















