庭師でもない。外構屋でもない。京都の老舗での修業を経て、現在は「家に着せる衣服の仕立屋さん(ガーメントデザイナー)」として活動する中島さん。そんな中島さんに「造園とガーメントの違い」「劣化する庭と成長する庭」「庭づくりにおすすめの石材・花・木」「そもそもなぜ庭が必要なのか」といった幅広い話をお聞きしていきます。
第127回 香りをデザインする庭の作り方

そうですね。そもそも建物自体が大きな壁になって風を遮っているので、庭木や塀でさらに囲ってしまうと風の逃げ場がなくなってしまいます。風が抜けないと、湿気がこもって病気になったり虫がつきやすくなったりするんです。

立地によっては調整が必要なこともありますね。例えば山からの吹き下ろしが強い場所などは、木だけでは防ぎきれないのであえて塀を立てることもあります。強い風に吹かれ続けると、木もストレスを感じて育ちが悪くなってしまうので。

なるほど。そういえば中島さんって、「家のキンモクセイの香りが強すぎて子どもの頃は苦手だった」って仰ってましたよね。私もキンモクセイは好きですけど、確かに近くで嗅ぎすぎると強烈すぎることがあるなと思うんです。

そうなんです。だから、あまり窓の真下とか玄関の目の前すぎるところには植えず、少し離れた場所から風に乗ってふんわり香るくらいの距離感を大切にしています。香りの強さは距離で調整してあげるのが、奥ゆかしくていいかなと。
対談している二人
中島 秀章(なかしま ひであき)
direct nagomi 株式会社 代表取締役
高校卒業後、庭師を目指し庭の歴史の深い京都(株)植芳造園に入社(1996年)。3年後茨城支店へ転勤。2002・2003年、「茨城社長TVチャンピオン」にガーデニング王2連覇のアシスタントとして出場。2003年会社下請けとして独立。2011年に岐阜に戻り2022年direct nagomi(株)設立。現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















