「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。
84通目/大野からの返信
「与えれば与えるほどにますますこの地球に増えるのが、愛」
愛は、手に入れる考え方から与える考え方への変換を意味すると思うんです。つまり、喜びを得る為には、何を学ぶべきか?この問いが大切です。特に、自分の内部に欠けている所があると信じている限り、生きていくその過程の総てにおいて、欠乏を創作し続けてしまいます。そして、僕たちは自分が信じている事に対して責任があります。
例えば、僕が何者であるのか?をどう信じるかが、僕の持つものを決定します。また、僕たちが能力を発揮するのに必要なのは、そもそも能力があるか?ではなく、持っているものをきちんと承認する事です。本来総てを与えられていてそこに在るから。まして、与えれば与えるほどにますますこの地球に増えるのが、愛。
前回83通目/安田「人類は永遠に満足できない」
結局のところ人間の満足は絶対値ではないのです。食うに困らず、住むところもあり、家族が健康でも満足できない。では何をもって満足するのか。それは他者との比較です。同級生よりもいい学校に入れた。同期よりも稼いでる。普通の人では買えない家に住んでいる。買えない車に乗っている。などなど。仮に年収が3000万円あっても平均が5000万円なら不満。それが人間というものです。満足の基準を比較に置いている限り全員が満足することは絶対にあり得ない。この愚かしい価値観をつくりあげているのは人間自身です。「会社をスケールしたい」という言葉の意味は「他者より大きな会社を持ちたい」ということ。
ー安田佳生より
前々回82通目/大野「我々人類にどんな学習を催促しているのか?」
人生や宇宙を貫く法則は親切である。まさに!人生がどのような様相として僕たちの前に投影するかは、僕たちがどのような存在として、地球の上に立っていて、また暮そうとしているかと密接に関係しています。そして、人生と自分との関係においては、常に、自分自身を異なった、新たな目で見つめ直すための、ガイドやレッスンを用意してくれているかの様です。今回の新型コロナやこれから待ち受けているだろうコロナショックにしてもそうです。我々人類にどんな学習を催促しているのか?
まして本来は、全ての人が豊かになる資源と可能性とスペースはすでに十分にある。それを遮っているのは、よりによって僕たちの考えって事になります。
ー大野より
交換日記をする二人
●火曜日
安田佳生(やすだ よしお)
1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。
●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
https://ichibantaisetsunakoto.com/
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/