「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。
86通目/大野からの返信
「今に生きるって事」
行うは難し。だからこそですよね。だからこそ考え抜く価値がある。取り組む価値がある。そこを起点に生きる為に日々自己を更新し続ける必要がある。何故なら僕たちは、周囲に合わせて生きるというのが良くも悪くもデフォルトになっているから。つまり、自己の主要成分が気づけば他者って羽目になる。だから環境と自己との癒着がどの様に自己形成や人生観に影響してきたか?破壊と創造を繰り返していく必要がある。その作業を具体的に言えば、今に生きるって事です。そして、人生の操作キーは言葉という自覚を持ちたい。過去や未来に意識を合わせる為に今や言葉を利用する限り、与えられているものには一生気づけないって事になり兼ねませんから。
前回85通目/安田「すべては起点次第」
必要なものはすべて与えられている。この観点はとても重要だと思います。足りないと感じているから「ますます得ようと」もがいてしまう。結果、何も得られないし、ますます不足感が増していく。十分に足りているというスタートに立てば「使おう」という意識が働く。結果的に人に与える量が増えていき「気がつけば自分のほうがたくさん得ている」という不思議な事態が起こる。まあ「言うは易し、行うは難し」ですけど。すべてはスタート地点で決まりますよね。「すでに与えられている」「すでに満たされている」を起点にする人は成功する。「まだ不足している」「満たされていない」「もっと得たい」を起点にする人は失敗する。すべては起点次第。
ー安田佳生より
前々回84通目/大野「与えれば与えるほどにますますこの地球に増えるのが、愛」
愛は、手に入れる考え方から与える考え方への変換を意味すると思うんです。つまり、喜びを得る為には、何を学ぶべきか?この問いが大切です。特に、自分の内部に欠けている所があると信じている限り、生きていくその過程の総てにおいて、欠乏を創作し続けてしまいます。そして、僕たちは自分が信じている事に対して責任があります。
例えば、僕が何者であるのか?をどう信じるかが、僕の持つものを決定します。また、僕たちが能力を発揮するのに必要なのは、そもそも能力があるか?ではなく、持っているものをきちんと承認する事です。本来総てを与えられていてそこに在るから。まして、与えれば与えるほどにますますこの地球に増えるのが、愛。
ー大野より
交換日記をする二人
●火曜日
安田佳生(やすだ よしお)
1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。
●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
https://ichibantaisetsunakoto.com/
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/