127通目/安田からの返信 「言葉は人生のルール」
食事のチョイスで体が変わるように、言葉のチョイスで人生は変わる。ほんとその通りだと思います。私は18歳でアメリカに渡り、英語での生活を5年ほどやっていました。その結果、驚くようなことが起こりました。受け身だった性格が能動的になり、控えめだったはずの自分が、言いたいことを主張するようになりました。人は言葉で考える動物です。そして言葉で感じる動物です。言葉は人を変える。性格を変える。思考を変える。でも多くの人はその事実をよく理解していません。だから人の悪口を言ったり、ネガティブな言葉を発したりするのです。言葉は人生の基本ルールです。使う言葉を変えるだけで人生はまったく別のものになります。
前回126目/大野「なぜその言葉を選んだのか?」
最近面白いと感じることが、食事の趣向と言葉のチョイスって似ているなぁって事です。僕たちは1日3度の食事をする時に、世界中の国の料理リストからどれにしようか?とは考えません。偏りが多くの場合生まれる。言葉も、表現方法も無数にある筈なのに、なぜその言葉を選んだのか?無意識にせよ必ず理由がある。閉じ込めて聞こえなくなってしまった声があるとすると、自分がどんな言葉を無意識で使っているのか?を意識化することが、もしかしたら内なる声に耳をしっかり傾ける助けになるのかもしれません。接続詞一つとっても、でもとそしてでは違いますし、形容詞と副詞でも心象が変わります。例えば、違う見方をしてと違ったように見てでは。
ー大野より
前々回125通目/安田「内なる声の正体とは」
仰ること、よく分かります。自分の内側の声に耳を傾ける。これはとても大事ですよね。たとえば、嫌だ、辛い、苦しい、という負の声。そっちへ行っちゃダメだ。そんなことを続けたらおかしくなるぞ。さっさとやめちまえ。というアドバイス。幸せだなあ、心が落ち着くなあ、空気が美味しいなあ、という声が聞こえたら自分は正しい場所にいるということ。内なる声に従えば人生はとてもハッピーなものになります。だけど現代人にはこれが難しい。なぜなら内なる声は世間の評価と対立するから。そんなことしたら評価が下がる、白い目で見られる、稼げなくなる。そういう焦りから内なる声に耳を閉ざし、だんだん声が聞こえなくなっていくのです。
ー安田佳生より
交換日記をする二人