133通目/安田からの返信 「どうしても出来ません」
間違った質問に対する正しい答え。これは本当に恐ろしそうですね。戦争なんかもこうやって始まるんでしょうね。ところでカラダの使い方に関してですが、私はこれがとても苦手なのです。運動神経が悪いということもありますが、体、表情、声などで、感情を表すことがとても苦手です。たとえばスポーツ観戦でウエーブなどをやって、みんなで「ウオー!」と盛り上がることができません。だからコンサートにも行ったことがありません。ひとりの時ならできないこともないのですが、それでもかなりこわばってしまいます。笑顔は免疫力をアップさせるとか、私も知っているのです。でもできない。こういう私に何かアドバイスをいただけないでしょうか。
前回132目/大野「文脈さえもシフトする力を持つ質問」
神回答ってありますものね。一方で重要なのは、正しい答えを見つける事ではない。仰る通り、正しい問いを探す事が重要です。間違った問いに対する正しい答えほど、危険とは言えないまでも役に立たないものはない、とドラッカーも言っています。そして、文脈が決定的ですが、その文脈さえもシフトする力を持つ質問と同様に鍵となるのが、表情、声のトーンや高い低い、大小とハリ、声の方向。あるいは間の取り方。そしてテンポ。目線は勿論、仕草や身振り手振り、所謂非言語領域。一説にはカラダの使い方は感情のキーボード。例えば、鬱気味の人に焼肉の脂で口の周りをギトギトにしてもらって、スキップしてもらったらそりゃあ回復するでしょうね。
ー大野より
前々回131通目/安田「答えのベースとなるもの」
質問する側が主導権を握る。なるほど、そういう一面もありますね。質問は対話における攻めですから。そして回答は守り。将棋に例えるなら先手と後手でしょうか。確かに先手は有利です。でも絶対とは限りません。受けが鋭ければ立場は逆転します。私は初対面では受けに回ります。相手の質問に答えるというやり方です。答えに窮すればこちらの底を見透かされます。答えにキレがあればこちらのペースになります。私はあらかじめ答えを用意しません。その場で考えます。でも準備しないわけでもありません。常に自分に対して質問し、考え続けることによって答えのベースをつくっています。大事なのは自分への深い質問。そして自分との深い対話ですね。
ー安田佳生より
交換日記をする二人
安田佳生(やすだ よしお) 1965年生まれ、大阪府出身。 2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。
●金曜日
大野栄一(おおの えいいち) 株式会社一番大切なこと 代表取締役 https://ichibantaisetsunakoto. com https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/