167通目/安田からの返信 「青い鳥はそこにいるけど」
幸せの青い鳥みたいですね。お金とか、名誉とか、知名度とか、いろいろ手に入れてみたけど何かが違う。やっても、やっても、心が満たされない。本当に欲しかったものは最初からあった。家族と過ごす時間とか。変わらない日常とか。健康的な普通の身体とか。この歳になれば「人生の意味や価値」というものが分かってきます。しかし、それでもなお難しいのです。目の前にあるもので満足するということが。幸せの青い鳥は最初からそこにいる。でもそれは旅に出たから分かることです。いろんなものを失って、いろんな人を傷つけて、自分自身もボロボロになって、やっと分かること。きっと人生とはそういうものなんでしょうね。
前回166通目/大野「お金の多寡によってコロリと変わるようなものだったら、それはまがい物」
本心の目標、これは重要ですね。本人すら気づかないままに建前の目標に向かって生きるケースってありますものね。でも実は裏っ側で本音の目標がその建前の目標達成を阻害する。本人に気づいてもらいたいから。そういう意味では、自己認識する努力はかなり重要だと思われます。そして、何があなたにとって一番大切か?という問いと向き合い、その答えが何であれ日々それを大切に生きる事こそが、キラキラの源になる。幼稚園生でも言える好きとか嫌いが大事。でもその好きや嫌いのレベルが、例えばお金の多寡によってコロリと変わるようなものだったら、それはまがい物。もっと普遍的なその人が生まれながらに持っている在り様みたいなレベルの話。
ー大野より
前々回165通目/安田「それは本心なのか」
ねばならない=したいの裏返し。ということでしょうか。確かに「ねばならない」という言葉を使うとき「こういう自分になりたい」という気持ちが強い気がします。でも何となく、何かが違う気がする。それは無理しているかどうか。心がキラキラ輝いて、自然とエネルギーが湧き出すような「こうなりたい」ではなく、心が追い詰められて、無理やりエネルギーを絞り出す「こうならねば」になっている。もはや自分の意思ではなく「周りからの期待に答えねば」「周りの評価を覆さねば」というネバネバモチベーションになっている。それは自分の心が欲しているものなのか。本当にそうなりたいのか。なれるかどうかよりそっちの方が重要な気がします。
ー安田佳生より
交換日記をする二人
安田佳生(やすだ よしお) 1965年生まれ、大阪府出身。 2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。
●金曜日
大野栄一(おおの えいいち) 株式会社一番大切なこと 代表取締役 https://ichibantaisetsunakoto. com https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/