177通目/安田からの返信 「生まれた環境とレイヤー」
大野さんがおっしゃっているのは生まれた環境の話ですね。不利な条件をものともせず道を切り開いた人がいる。それは事実だと思います。でもそれはレイヤーを超えるということではない。ど田舎に生まれたナポレオンも生まれながらにして皇帝に行き着くレイヤーに所属していた。私はそう思います。努力が不要であるという意味ではありません。冒険→試練→成長という階段は誰にでもあるし、階段を登るためには努力が不可欠です。しかしどんなに階段を登っても、どんなに冒険にチャレンジしても、レイヤーは変わらない。それは草食動物が肉食動物にはならないのと同じです。どちらが偉いとかではない。生きるレーヤーが違う。ただそれだけの話。
前回176通目/大野「ヒーローズ・ジャーニー 」
レイヤー!?是非教えてください。僕がぱっと思いつくだけでも、リンカーンやアインシュタイン、そして、エジソン、あるいはモーツァルトとは全く異なる境遇のヴェートベン、はたまたイタリアのど田舎に生まれたナポレオンも、幼少期のレイヤーから、気がつけば全然異なるレイヤーに変わったように見えるんですが、それらは安田さんにはどのように映っているのでしょうか。僕は誰の人生にも所謂ヒーローズ・ジャーニーという冒険への誘いがあるのだと思っています。それは、日常がある→冒険の誘いがある→新たな世界へ踏み込む→試練の道が始まる→奈落の底に落ちる→変貌する→恩恵→恩返と、そんな展開の中でどう生きるのか?が問われている。
ー大野より
前々回175通目/安田「レイヤーのルール」
大人になる前に人間として知っておいたほうがいいこと。難しい課題ですね。真面目に答えるなら「それは人によって違う」ということになります。一人ひとり違うというよりもレイヤーによって違う。何度もお伝えしましたが私の考えは「生まれながらにして人間はレイヤーが分かれている」というものです。世界を変えていくレイヤーの人たち。常識を破壊するレイヤーの人たち。今の常識を信じて生きるレイヤーの人たち。などなど。細かい役割は後付けで変わっていくけれどもレイヤーが変わることはない。つまり知っておくべきは「自分が所属するレイヤーのルール」ということになります。親と子供のレイヤーが違う場合は難しいでしょうね。
ー安田佳生より
交換日記をする二人
安田佳生(やすだ よしお) 1965年生まれ、大阪府出身。 2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。
●金曜日
大野栄一(おおの えいいち) 株式会社一番大切なこと 代表取締役 https://ichibantaisetsunakoto. com https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/