「売上10億円の企業を10社つくりたい」|中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.33

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中卒の僕でも、社長になれた。
裸一貫からのスタートから年商4億円のビジネスを作り上げた「中卒社長・クボサトシ」がゆる〜く語る経営のコツ。既にビジネスを始めている方も、これから始めたいという方も、頭をからっぽにして読んでみてください。

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中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.33
「売上10億円の企業を10社つくりたい」

“中卒社長”のクボサトシです。

『学ナシ経営のススメ』では、小さな頃から学校の授業が大嫌いだった私が、どうやって年商4億円のビジネスを立ち上げたのか、その経緯やノウハウについてお伝えしていきたいと思います。

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実を言うと私には、独立当時から漠然とした目標がありました。それはズバリ「売上10億円の企業を10社つくりたい」というもの。

「売上100億円の会社」ではなく「10億円を10社」なのは、リスク分散や会社間のシナジー効果、というもっともらしい理由もありますが、それより何より「いっぱい会社を作ったら楽しそう!」という、まさに“学ナシ”らしい発想からです。

そして2017年、私はその目標に一歩近づくためのある決断をします。

ズバリ、新会社の設立です。

株式会社ペイント王とは別に、 日本ポスティングセンター(社名:株式会社MAMENOKI COMPANY)を設立したのです。

実はこの新会社設立には、先週お話させていただいた「失敗」が大きく関係しています。ポスティング体制のコストダウンを狙って行った「併配戦略」が見事に失敗した、という話です。

詳しい内容は先週のコラムをご覧いただくとして、私はこの経験を通じて、「ペイント王のポスティング事業を独立させ、専業のポスティング会社として運営したらうまくいくのではないか」と考え始めました。ペイント王の中でポスティング事業を大きくしていくのは難しいが、独立したポスティング会社としてならスケールは可能なのではないかと考えたのです。

「売上10億円の企業を10社つくりたい」という当初からの目標にも沿っているし、とにかくチャレンジしてみよう。そんな気持ちでスタートさせたのが、一目でポスティング事業の会社だとわかる「日本ポスティングセンター」だったというわけです。

会社設立に際しては、ペイント王でポスティング事業を担当していた女性社員数名を異動させる、というごく小規模な形でスタートしました。社長は私でしたが、社員の一人をそのタイミングで役員とすることで、「自分たちで売上を作っていくんだ」という主体的な姿勢で臨める体制を作りました。

するとどうでしょう。反響率にこだわったポスティングサービスは話題となり、初年度から売上は3000万円を超え、第2期で5000万円、3期目で7000万円と、思った以上の成果を上げるようになったのです。

ペイント王の一事業部のままだったら、このような成功はなかったと思います。

ということで、ここで今週の「学ナシ経営のススメ」。

「失敗したビジネスも、環境を変えて再チャレンジ

「ペイント王のポスティング事業部」と、「日本ポスティングセンター」の事業内容は(ごく大雑把に言えば)同じものです。しかし、塗装会社の一事業部としてやるか、専業のポスティング会社としてやるかで、結果には大きな差が出ました。一度失敗したビジネスも、環境を変えることで成功する可能性があるということです。失敗を機に封印してしまった過去のビジネスを、別の視点から再検討してみるのもいいかもしれません。

ということで、また来週。

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