メディアでインタビューを受けている起業家だとか、売れっ子フリーランスの方の語るところによれば、なぜ今に至ったのかの起点に、ときおり
「サラリーマンの生活ができなかったから」
というのをお見受けいたします。
朝起きられないとか、周囲の人と適度に折り合いをつけることができないとか、致命的なマイナスの性分をかかえていて、現在の道に進むしかなかったのだと。
むかしはわたくしもそれを素朴に受け取っておりました。
なるほど、それくらいのアクがある代わりとして才能があったのだな、と理解していました。
しかし、平凡な仕事生活を送っている中でも、「朝起きられない人」には出会ったことがあります。
当時、仕事で現場作業がある時に早朝や深夜に決められたメンバーが集合することになっていたのですが、朝早いと1/3くらいの確率で時間通りに来ない人というのがいました。
月に1回遅刻するとかではなくて、3回に1回です。
そのたびにほかのメンバーでなんとかやりくりしていたのですが、ルールを守れなければ懲戒されるような世界でもなかったので、その方は普通に勤務しておりました。
その会社にまだいれば、いまでも朝は起きられていないでしょう。
その方は「いいかげんな人」ではありませんでした。
むしろちょっと小心な、真面目な職人肌の方でした。大幅な遅刻をするたびに心底申し訳なさそうにしていました。
「ちゃんと起きなきゃって思うと、それがプレッシャーになってどうしても起きれないんだよねえ…」と、何言ってるかわからないことを言っていました。
これにかぎらず、ほかの要素でも同じようなことはあります。
最近聞いたところだと、女性のパートさん同士が共同作業を割り当てられたとき、お互いに「コイツとは一緒にやりたくない」という空気を噴射して、やむなく周囲が調整に回ったそうです。
パートさんの業務は日常的な作業で、まわりが骨折りをして進めるような対象ではもともとありません。
これらを勘案しますと、どうやら以下のようにいえそうです。
世間的な才能があろうとなかろうと、等しくみんな、それぞれに濃厚なアクをかかえもっているのだと。

















