GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜【vol.013】

④Wages And More On The Rise
→賃金と、「and More(その他)」のもの、が上昇していく

2018年は、賃上げだけじゃなくて、他にもriseする(上がる)ものがあるよ、という意味合いでしょうかね。原文読んでみましょう。

 

—原文
Live Streaming Video Content Gains Momentum

→Live Streaming(生ストリーミング)のVideo Content(動画コンテンツ)が、momentum(勢い)を増す

 

Live(生中継)動画配信がさらに流行るよ、ということですね。
ちなみに原文を読んでいくとわかりますが、ここで言っているストリーミングは、日本で今流行っている「個人→個人」のストリーミング動画配信ではなく「企業→個人」のストリーミング動画配信のことを指しています。
ちなみに、日本でもLINE LIVEとかニコ生とか有名どころがいくつかありますが、USの有名どころTOP10はこんな感じです。[https://www.lifewire.com/tools-for-broadcasting-live-video-3486110]
1.Facebook Live 
2.IBM Cloud Video
3.Instagram live video
4.YouTube Live
5.Livestream
6.Periscope Producer
7.Twitch
8.Bambuser
9.YouNow
10.Tinychat
さて、話を戻して、原文を見てみます。

 

—原文
Businesses stream live video to establish real-time human connections with their audiences. Whether it’s streaming a product launch, running B2B webinars, offering Q&A sessions or streaming product reviews, live videos are becoming an established part of a business marketing strategy.  Livestream research shows that 80% of audiences would rather watch live video from a brand than read a blog, and 82% prefer live video from a brand to social posts. And 73% of B2B organizations report positive ROI from video marketing.

→Live動画はreal-time(リアルタイム)でaudience(オーディエンス:視聴者)と繋がれる。その動画がproduct launch(新製品発表)か、B2Bのwebinar(webセミナー)か、Q&A sessions(商品・サービスについてのQ&A)か、product review(製品のレビュー)か、にかかわらず、Live動画はビジネスにおいてマーケティング戦略の一部として地位を確立し始めている。調査によると、80%の人がブランド発のblog(ブログ)を読むよりも、ブランド発のLive動画をより好んで観ることが分かっていて、82%の人がブランド発のsocial posts(SNSへの投稿)よりもLive動画を好むことが分かっている。さらに、73%のB2B企業がLive動画を使ったマーケティング活動のROI(投資収益率)が良好とのこと。

 

まず、いつか役にたつかもしれないから覚えておいた方がいい英単語シリーズ」を2つ。webinarとROIです。
Webinar(ウェビナー)は、web+seminarを組み合わせた造語で、オンラインセミナーのことです。セミナーって出かけていって受講しなくてもオンラインで受講できるよね、ということですね。
さっきのソーシャルラーニングのツールとしてもwebinarが有効です(複数が同時に同じウェビナーを受講して互いにやりとりできる)。
ROI(アールオーアイ)は結構有名ですね。Return On Investmentの略で、投資に対するリターンを指し、投資収益率と言われたりします。
Web広告とか、メディア戦略界隈の人が、よく「ROI低いんじゃないの?」みたいな議論をしてます(笑)
さて、話を戻して、本文に出ていた調査データは結構重要な数値かな、と思います。
再度ポイントをまとめると
・Live動画は「製品発表」「ウェビナー」「Q&A」「製品レビュー」の各段階でビジネス利用できる
・視聴者の側も、ブランド側が提供する情報源として、「ブログやSNSの投稿よりもLive動画配信を圧倒的に好んで」観てくれる
・Live動画はPR効果が高く、投資が十分回収できる
ということですね。
なお、本文は次の一文で締められています。

—原文
Companies who plan for and dedicate resources to live stream videos will dominate their industries.

→Live動画戦略をきちんと計画して、そこにresource(リソース:資源)をつぎ込む企業が、その産業をdominate(支配)する。

どの業界でもLive動画が「どのように使えるか?」を議論すべきですし、もし、貴方が所属している産業がLive動画を使ったマーケティング戦略を未だあまり採用していないようであれば、チャンスですね。
そういえば、国内で急成長しているLive動画配信の会社の社長が、超人気女優をdominateして週刊誌を騒がせていましたね。「超有名女優をよくGETできたね」と。
今後、彼の会社が「法人」のマーケットまでうまく取り込んだら、成長は天井知らずですね。そういう意味では、本当に「うまくやった」のは、社長の側ではなく女優さんの側かもしれませんw
まだまだ成長途上の会社社長を「青田買い」した、という意味で(笑)

 

「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

 

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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