GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道
web digital marketing 123という、かなりマイナーな起業系サイトを取り上げて、 2020- 30年に有望そうなビジネスアイデアを紹介しています。
今回の記事はこれ
↓
https://www.webmarketing123.com/future-business-ideas/
The Top 15 Future Business Ideas For 2020-2030
2020-2030年に有望なビジネスアイデア15個
1 Marriage Counseling And Therapy
2 Marijuana Cigarette Manufacturing
3 Grow Meat In A Lab
4 Vertical Farming
5 Control The Water
6 Solar Power
7 Start A Food Truck
8 Car Sharing Business
9 Asteroid Mining
10 Car Charging Stations
11 Robotics
12 Box Subscription Services
13 Wind Energy
14 3D Printing
15 Veterinarian Businesses
先週は、11と12を見たので、13以降を見ていきますね。
13. Wind Energy
風力エネルギー
—原文
The use of wind energy will become increasingly popular and more viable by 2030 and especially beyond that.
In some instances wind farming produces more energy than the area needs and one could actually sell the unused energy to the government or privately.→
風力エネルギーの活用は、2030年までに急速に拡大し、 よりviable(実現可能)になり、 2030年以降はさらにその傾向に拍車がかかるでしょう。
場合によっては、風力エネルギーの生産量が、 そのエリアで必要としているエネルギーよりも大きくなり、 その余剰エネルギーを政府や民間に売ることだって出来るでしょう 。
太陽光発電と同じような感じで、助成金の行き先が「太陽」から「風」に変わる、というインパクトはありそうですね。
一時期日本でも「太陽光パネル設置」 に対する助成金バラマキがあって、初期に設置した人は「 買取価格も高かった」ようなので、 随分と美味しい思いをしたようですね。
なので、2匹目のドジョウ的に「風力」も、やるなら助成金の「 初期」にやったほうがよさそうですね。
なお、このセクターの専門家でも無いし、 助成金マニアでも無いので(むしろド素人ですけど) この辺りにしておきます。
14.3D Printing
3D プリント
今更の、3Dプリント(笑)
3Dプリントを新規事業にどう生かすか? と言うネタは3年前くらいにピークだったので、もはや典型的な「 Too Late案件」です。
なので、GlobalPicksではPick Upしない案件です。。。
15.Veterinarian Businesses
獣医関連ビジネス
—原文
Pet owners have a deep connection with their pets. They’re part of the family much like children.
That’s why so many people are willing to pay very high bills for vet visits. Even for things like check ups and common surgical procedures.
These things making a vet practice a very viable and highly profitable business plan now and moving forward.
→
ペットのオーナーは、 ペットのことを自分の子供の様に家族だと思って接します。
だから、獣医さんにかかる時にも、 とても高い診療報酬を支払います。
ペットの健康診断や一般的な外科的な処置のためにすら、 高いお金を出します。
これらのおかげで、獣医関連のビジネスは、 今後も現実的に実現可能であり、 高い利益を稼ぎ出すことでしょう。
これは、ペット×メディカル(またはケア)の領域ですね。
通常のペット関連ビジネスから、どれだけユニークさを追加できるか?が勝負になりそうですね。
欧米でのペット×メディカル(またはケア)ビジネスの初期トレンドをまとめておくと
1. For Pets(ペットに対して何かしてあげる)型
2. By Pets(ペットに何かしもらう)型
3. With Pets(ペットと共に何かする)型
の3つに整理できるのですが、それぞれの最近の注目ポイントは下記の通りです。
1. For Pets(ペットに対して何かしてあげる)型
そのペット個体特有にカスタマイズした処方から、そのペットに合っている「食事」や「サプリメント」や「音楽(!)」までをアドバイスする「ペット専門のカウンセリングサービス」が注目されています。
これは、通常の獣医ビジネスの「治療領域」からスコープをずらして「日常ケア領域」で勝負するパターンですね。
2. By Pets(ペットに何かしもらう)型
アニマルセラピーと称されるもので、ペットの世話をしたり、ペットと触れ合ったりすることで「ストレス」や「不安」が軽減されることを利用したビジネス(公的な治療として確立されている国も多い)が注目されています。
アニマルセラピーは欧米では日本よりもはるかに進んでいまして、公的な治療として認知・浸透が進みつつあります。
エビデンスがある効果対象としては、depression(鬱), anxiety(不安), stress(ストレス)などとなっています。
猫カフェとか、ハリネズミカフェとか「ではなく」本格的なアニマルセラピーの専門店が東京に乱立する時代が来るかもしれませんね。
3. With Pets(ペットと共に何かする)型
ペットと一緒に旅行することに特化した旅行代理店が注目されています。
これは、以前Global Picksの16回目で取り上げたネタでもあるので、下記のリンクを参考にしてください。
PetTravel.com(ペットトラベル)
ペットとの旅行に特化したトラベルエージェンシー
https://brand-farmers.jp/blog/gp_016/
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)