GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道
先週から、CSA(Chain Store Age)というサイトで見つけた「短いけど為になる記事」 を掘り下げます。
今回の記事はコレ↓
Top 10 global consumer trends for 2020
2020年の消費者トレンドTOP10(グローバル版)
[Top 10 global consumer trends for 2020 | Chain Store Age]
・Catch Me in Seconds
・Frictionless Mobility
・Inclusive for All
・Minding Myself
・Multifunctional Homes
・Private Personalization
・Proudly Local, Going Global
・Reuse Revolutionaries
・We Want Clean Air Everywhere
(なお、リストそのものの元ネタはEuromonitor Internationalという調査会社でした)
先週は「Minding Myself」と「Multifunctional Homes」を見ました。
続きをやっていきます。
Private Personalization(個人最適化)
Consumers want tailored experiences but are concerned about the collection and sharing of personal data. Consumers will likely opt out of digitally manufactured experiences that do not add value.
→
消費者は自分向けにぴったりの「体験」を望んでいたのだけど、 一方で、個人情報を収集されたり提供することは心配だ。
だから、 付加価値をつけてくれないデジタルサービスを辞めていくだろう。
個人情報を「提供しても良いサービス」と、「 提供したくないサービス」の線引きが、 消費者の中ではっきりしてきて、どんどんopt out(退会)していくだろうね、ということです。
以上。次。
Proudly Local, Going Global(堂々と地域密着、そこから世界へ)
Consumers are returning to their roots. Niche brands start their global route to success by accentuating their local credentials. Multinationals are becoming more sophisticated in shaping their products to local culture.
→
消費者はルーツに回帰しつつある。
Niche(ニッチ)なブランドは、地元(地域) でのcredentials(信任/実績)を強調することで、 世界に打って出る。
Multinationals(多国籍企業)は製品を地元( 地域)の文化に適合されることで、 よりsophisticated(洗練)される。
これまでは、「世界を目指す」ことを掲げて「グローバル化」 ありきで成長して行く企業がもてはやされてきました。「 グローバル化」そのものが、成長の「手段」でもあり「目的」 でした。
この先は、「ローカルで圧倒的な支持を受ける」ことが、「 グローバル化」の「手段」にもなるし、ブランディングの「目的」 にすらなり得る、ということでしょう。
「地元から世界へ」というよりも「 ローカルであり続けることを世界が評価する」 という時代ですかね。
そういえば、かつて
Think Globally, Act Locallyという標語が流行りました。
今でもこれを掲げている企業は多いですね。
「思考はグローバルに、行動はローカルに」という意味ですね。
今回の
Proudly Local, Going Globalには
「ローカルで誇りを持って行動すれば、世界が認めてくれるよ」
というニュアンスを含んでますね。
「ローカルで誇りを持って行動すること」は、「目的」であり、 同時にグローバル化の「手段」なのです。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)