GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道
引き続き、全然有名ではないメディアですけど、
今回の記事はこれ
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Eleven Startup Trends In 2021
2021年、11のスタートアップトレンド
https://toolowl.com/trending-hot/eleven-startup-trends-in-2021/
11のリストは下記の通りです。
1. BioTech Startups are on the Rise
2. Online Education for the win!
3. Sustainable Financing Hits the Mainstream
4. Untapped Market Identifiers
5. Circumvent the Coding Issue
6. Share the Loot Instead of Losing it All
7. Agility is the Greatest Ability
8. Consumers Want Convenience
9. Address the Large Population
10. Personalization and Customization are the Keys
11. Wealthtech is Also Gaining Fast
早速今週分を見ていきます。
8. Consumers Want Convenience
消費者は利便性を求めるThe primary reason for the sharp growth pattern of e-commerce websites is their convenience factor. The service is more convenient than traditional business methods. Amazon is the epitome of such businesses. Lensabl is another startup enjoying the limelight, for they have reported $3 million in annual revenue. The core principle of the startup is to provide easy, at-home corrective lens solutions to its customers.
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Eコマースの急成長を支える主要因は「利便性」である。旧来型のビジネスよりも便利になっている。Amazonがそのepitome(典型)である。
Lensabl はlimelight(脚光)を浴びているもうひとつのスタートアップで、彼らは年間収益300万ドルを叩き出している。
彼らの基本ビジネス原則は、顧客に対してカンタンで家にいながらにして、レンズ(コンタクトや眼鏡の)を提供することだ。
さすがに「消費者は利便性を求める」というキャッチは当たり前過ぎて、意気揚々と主張するのは気が引けるので、利便性の代表例としてAmazonとともに紹介されているLensabl(レンザブル)を紹介しようと思います。
Lensabl(レンザブル)のHPはコレ。
(https://www.lensabl.com/)
Lensabl(レンザブル)はこんな特徴があります
・メガネのフレームは「今のまま」で、レンズのみ「交換」できる
・上記を、Lensablなら$77ドルくらいで格安で交換可能
・しかも、自宅で完結できる(ここがConvenienceのポイント)
※ちなみに、度数測定の結果(眼科などで実施)をweb上にアップロードする必要があるようです(そりゃそうですねw)
メガネ(コンタクトもOK)のレンズ交換に特化したECというイメージですね。メガネのフレームは今のママで「度数だけ変えたい」とか「ブルーライトカット」のものがほしいといったニッチニーズを、圧倒的なユーザー支持を背景にガンガン取り込んでいる企業のようです。
一見ニッチニーズだと思っていても、一度利用者の母数だけ確保してしまえば、あとは「レンズ交換のたび」に購買行動が発生するので、LTV(ライフタイムバリュー)で見ると、全然ニッチではなく巨大マーケットだった、という例ですね。
さて、このLensabl(レンザブル)はとても高いレベルのConvenience(利便性)を提供している魅力的な企業という点には異論の余地はないのですが、やっぱり冒頭に戻って「Consumers Want Convenience(消費者は利便性を求める)」というキャッチは「あたりまえ感」が強くて腹落ちしません(笑)
「国民の所得を増やすことが重要だ」とか「社会的弱者に目を配ることが重要だ」とか「じっくりと国民の声を聴くことが望まれる」とか、その手の「古今東西お決まりフレーズ」と同じ匂いが漂ってくるので、「そりゃそうなんですけどね、、、、」感が半端なかったです。。。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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