【vol.241】2022年に皆が使いつつある22のワード②

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き「2022年のトレンドを表現している英単語(アジア版)」を読みたいと思います。

タイのバンコクで編集されているweb雑誌みたいなので、「アジア圏の人の視点から見たトレンドを英単語で表現している」という観点で面白いなと思いました。

今回の記事はコレ↓

https://www.lifestyleasia.com/bk/culture/entertainment/22-words-well-all-be-using-in-2022/
22 words we’ll all be using in 2022
(2022年に皆が使いつつある22のワード)

22個のワードは下記の通りです。この中からいくつかPick-upしようと思います。

・Blob ・The boomerang generation ・Cannamoms
・Cryptocurrency ・Cycle logistics ・De-consumerism
・Frugalism ・Gender fluid ・GOAT
・Infodemic ・JOMO ・Mentrification
・Metaverse ・Mys ・Neopronouns
・NFT ・Plasticrust ・Slow working
・Web3 ・Woke ・Zennials

 

De-consumerism(“脱消費”主義)

The principle is simple: to adopt a thoughtful, considered approach to consuming, for instance by focusing more on one’s needs and by privileging quality over quantity. In concrete terms, this can be illustrated by choosing to give fewer gifts at Christmas or to opt for second-hand purchases.

理念はシンプルです。消費に対して熟考し、例えば、必要性にもっと焦点を当て量より質を優先させるという行動をすることである。具体的には、クリスマスに贈るプレゼントの数を減らしたり、中古品を選んだりすることが挙げられる。

De-consumerism(“脱消費”主義)という用語がトレンドになっているみたいです。
昨年フランス人の作家が発表した「脱消費社会:より少ない消費でより良く生きる革命(La société de déconsommation: la révolution du vivre mieux en consommant moins)」という本がベースとのことです。

単純に思ったのは、一時期流行った「Minimalism(ミニマリズム)」とどう違うのか?ということです。
よくよく考えてみると、De-consumerism(“脱消費”主義)は、行き過ぎた「消費」を少し制御しようよ、という思想であり、「Minimalism(ミニマリズム)」は、必要最低限のものに削減していこうよ、という生き方なので「ベクトルは似てるけどコミットメント(または気合いw)が異なる」という感じでしょうね。

 

Frugalism(質素倹約主義)

The term refers to a lifestyle of saving money with the intention of working less and enjoying life to the fullest. This movement first emerged in the United States, where it is known as “Financial independence, retire early” (FIRE).

仕事を減らして人生を満喫することを目的に、お金を節約するライフスタイルを指す言葉。この運動はアメリカで最初に生まれ、「経済的自立、早期退職」(FIRE)と呼ばれている。

先ほどの、De-consumerism(“脱消費”主義)と「同じベクトル」の匂いがしますね。
なんとなく、世界的に「大量消費をやめて、仕事も減らして、質素にシンプルに暮らそうよ」というコンセンサスがあるのですね(笑)

あと、FIRE(Financial independence, retire early)も流行ってますよね。
「株式投資によるFIRE」という文脈でいうと、S&P500とか、世界株式のインデックスとか、ここのところ「全然調子良くない」ので直近はFIREムーブメントも下火になってるんですかね?

いずれにしても、従来の
・Minimalism
・FIRE
という周知のムーブメントに加えて

・De-consumerism
・Frugalism
という新規の追加的なムーブメントによって、より「消費をやめて、仕事も減らして、質素にシンプルに暮らそうよ」というコンセンサスが確立されつつあるということでしょう。

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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