GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道
引き続き「Z世代(Gen Z)」について「infographic(インフォグラフィック)」を使ってうまくまとめてある記事を取り上げたいと思います。Campaign Monitorというメールマーケティングの会社の記事です。
今週の記事はコレ
↓
The Ultimate Marketing to Gen Z Infographic
Z世代への究極のマーケティング・インフォグラフィック
(https://www.campaignmonitor.com/resources/infographics/the-ultimate-guide-to-marketing-to-gen-z/)
前回は、序文の「The challenges of Generation Z marketing(Z世代マーケティングの課題)」を読みましたので、今週から本文の「infographic(インフォグラフィック)」の部分を見ていきたいと思います。
「Fun Facts(面白い事実)」として下記の画像が示されています。
(数年前のデータも含まれていますが、基本的には「その後も拍車がかかっている」というトーンです)
Gen Z allegedly has the attention span about 8 seconds, compared to the millennials’ 12.
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Z世代のアテンションスパンは、ミレニアル世代の12秒に対して、(僅かに)8秒だけである。
attention span(アテンションスパン)というのは、「人がひとつの対象物に対して継続して集中できる時間」のことなので、ミレニアル世代の12秒ですら短いですが、Z世代は極めて短いということですね。
もちろん、「スマホ中毒」とか「スクリーン中毒」といった文脈で説明されるような話です。
Actually, Gen Zer possess a sophisticated 8 second filter derived from growing up with massive amounts of information.
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実際には、Z世代は大量の情報に囲まれて育ったため、8秒という洗練されたフィルターを持っていると言える。
デジタルネイティブかつ大量情報の取捨選択を幼少期から経験してきたZ世代にとって、情報を見極めて取得するのには「8秒で十分である」という指摘です。
とすると、Z世代の集中力が「8秒しか続かなくなった」のではなくて、上の世代が時間をかけて行っていた情報の整理・取捨選択を「Z世代は8秒もあれば十分こなせる」能力を備えているのである、と解釈しておいた方が良いのかもしれません。
人類とは「より後で産まれた人の方が優秀になるように設計されている」という絶対法則ですね。。。
すごいね、Z世代。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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