【vol.315】Z世代への究極のマーケティング・インフォグラフィック⑨

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き、別の「Z世代(Gen Z)」についての「infographic(インフォグラフィック)」記事を取り上げたいと思います。正確に言うと記事というよりも「発表されたレポート」の紹介となります。

今週の記事(レポート)はコレ

State of Student & Youth Travel Report
学生と若者の旅行に関するレポート(StudentUniverse発表)
https://indd.adobe.com/view/3dafa77f-ec4f-495a-98b0-5f689bd05a22

 

レポートの特に「infographic(インフォグラフィック)」の部分かつ、ビジネス視点での示唆のある部分を抜き出して見ていきたいと思います。

先週は、若者(Z世代)の「Sobering up(飲まない旅行)」について見ましたので、引き続き「Loyalty & lifetime value(忠誠心と生涯価値)」を見ていきたいと思います。

Loyalty & lifetime value(忠誠心と生涯価値)

If airlines can provide a good experience – including the offering of student discounts – to Gen Z it can inspire loyalty from a young age which can end up lasting a lifetime.

航空会社がZ世代に、学生割引を含む良い体験を提供できれば、若いうちから忠誠心を抱かせることができ、それは生涯続くことになる。

根拠となるデータとして、下記が示されていました。

・94%が、割引があればフライトを予約する可能性が高い。
・93%が、学生時代に割引を提供してくれる航空会社に、その後の人生でも忠誠心を持つだろう

要は、航空会社の観点から見ると、特別に「学生のうちに自社のフライトに格安で搭乗させてあげる」と、その体験が生きて、のちに彼らが正規料金または正規の割引料金で航空会社を選定するときに、ポジティブな影響を与え結果的にLTV(生涯価値)に寄与しますよ、という話です。

とにかく、幼少期や学生期をターゲット期間とした航空会社側(旅行会社も?)「身を削った投資」は、出世払い的に後々リターンとなって返ってくるのでPayするよ、ということですね。

 

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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