【vol.212】2022年マーケティングにインパクトをもたらす15のトレンド①

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


先週までは「HR領域」の話でしたが、今週以降は「マーケティング領域」の話をします。
記事は、Forbesから「2022年のマーケティングトレンドTOP15」を紹介します。

今週の記事はコレ

15 Top Trends That Will Impact Marketing In 2022
2022年マーケティングにインパクトをもたらす15のトレンド
(https://www.forbes.com/sites/forbesagencycouncil/2022/01/14/15-top-trends-that-will-impact-marketing-in-2022/?sh=66e258ef6f0c)

まずは、最初の2つのトレンド部分を読んでみます。

1. More Long-Term Influencer-Brand Relationships
より長期的な、インフルエンサーとブランドの関係

We’re likely to see an increase in long-term influencer-brand relationships, with creators taking on a variety of brand ambassador roles and an overall shift toward always-on programming, as opposed to one-time deals.

クリエーターはブランドアンバサダーとしての様々な役割を引き受け、従来の「一度限りのブランドとの取り組み」とは違って、「常にブランドとの取り組みをしている状態」へのシフトが起こる。より長期的な「インフルエンサーとブランドとの取り組み」を目にすることが増えるだろう。

インフルエンサーの活用方法が変わるよ、という話ですね。
これまでは「単発の依頼」が多かったのが、これからは長期的にブランドアンバサダーとして「常にブランドのためにコミットしてもらう」という活用方法に移行していく、という理解です。

2. Conversational Commerce
会話型コマース

この部分の記事原文が「雑」過ぎるw ので
「What is Conversational Commerce?」という別の記事(shopifyのHPより)から下記を抜粋しました。

It refers to the intersection of messaging apps and shopping. Meaning, the trend toward interacting with businesses through messaging and chat apps like Facebook Messenger, WhatsApp, Talk, and WeChat. Or through voice technology, like Amazon’s Echo product, which interfaces with companies through voice commands.

会話型コマースは、メッセージアプリとショッピングの「交差点」である。
つまり、Facebook Messenger、WhatsApp、Talk、WeChatなどのメッセージアプリやチャットアプリで企業とやり取りすることである。
または、アマゾンエコーなどのように、音声技術を使って企業とやり取りすることである。

企業と消費者が「店頭」や「メール」や「コールセンター」でやり取りするという旧来の関係性から、メッセンジャーやチャットアプリや音声技術を介してやり取りする世界観にシフトしていくよ、という話ですね。

ちょっと今回の「会話型コマース」とは異なるとは思うのですが、「インスタライブ等で潜在顧客(またはファン層)の質問に答えながらリアルタイム販売をする」方法論は、これからも伸びそうですよね。アパレルとか農作物などの販売と親和性高そうですね。
僕的には、こっちの手法の方がConversational Commerce(会話型コマース)な感じがします。

※なお、一般的にはインスタライブなどで販売する方法論は、Live Commerce(ライブコマース)と呼ばれてます。

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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