【vol.190】「2021年、11のスタートアップトレンド」パーソナライズとカスタマイズ

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き、全然有名ではないメディアですけど、たまたま見つけた下記の記事を読み込みます。

今回の記事はこれ

Eleven Startup Trends In 2021
2021年、11のスタートアップトレンド
https://toolowl.com/trending-hot/eleven-startup-trends-in-2021/

11のリストは下記の通りです。

1. BioTech Startups are on the Rise
2. Online Education for the win!
3. Sustainable Financing Hits the Mainstream
4. Untapped Market Identifiers
5. Circumvent the Coding Issue
6. Share the Loot Instead of Losing it All
7. Agility is the Greatest Ability
8. Consumers Want Convenience
9. Address the Large Population
10. Personalization and Customization are the Keys
11. Wealthtech is Also Gaining Fast

早速今週分を見ていきます。

10.Personalization and Customization are the Keys
(パーソナライズとカスタマイズが鍵)

Deloitte has reported that the world renowned consultancy firm, has reported that personalized products and services increase company sales by over ten per cent. Customers are highly attracted to products that are unique and suited to their needs.

有名なコンサル会社のデロイトの報告によると、パーソナライズされた製品とサービスが、会社の売上を10%以上押し上げるようだ。
顧客は、ユニークで自分独自のニーズにあった製品に魅力を感じている。

読んで思ったこととしては
・パーソナライズ商品が売り上げを10%押し上げる、というのは「まあそうかもしれない」けど「どうやって計算/集計」しているのだろう?という点
・「パーソナライズ」と「カスタマイズ」をわざわざ使い分けているからには、英単語として意味の違いで使い分けているのだからこれは重要だ、という点

前者は「パーソナライズ型商品をローンチした企業の売り上げは平均して前年比10%くらい伸びている」と理解しようと思います。
(全然違う定義かもしれませんけど、、、)
いずれにしても、時代背景的に「パーソナライズ型商品をラインナップしないと勝負にならないよ」というメッセージには同意です。

後者の単語の話です。これは結構重要ですので「いつか役に立つかもしれない英単語」です。

ある商品を「Customize / カスタマイズ」するときの主語は「顧客自身」です。
顧客自身が自分の好みに合うように「商品」「オプション」「バリエーション」を自分自身で「カスタマイズ」します。

一方で、ある商品を「Personarize / パーソナライズ」するときの主語は「サービス提供側/ 店舗側/ アプリ側」です。
顧客自身にフィットするように、適切に「提供側」が「パーソナライズ」します。

そう考えると「カスタマイズ」も出来るし、もちろん最適な「パーソナライズ」もされる商品やサービスが1番いいような気がしますね。

ちなみに「レコメンド」というのは、webサービスやアプリの側が利用者(顧客)のために「パーソナライズ」してくれている、ということになりますね。
なので、「どのようにレコメンドされたいか?」を、利用者の側が「自分自身でカスタマイズ」した上で、その条件の中で「パーソナライズ」して「レコメンド」してくれるようなサービス・機能がいいかもしれませんね。

ただ、先に「カスタマイズ」してしまうと、「思わぬ気づき」に繋がる意外なレコメンドをされにくくなってしまいますよね。。。。
カスタマイズはセレンディピティ(serendipity:偶然の出会い)を奪ってしまう要因にもなるので、結局のところ…

「セレンディピティの余地を十分残しながら、カスタマイズも出来るし、いい感じにパーソナライズされるサービス・商品が最高だ!」

というとてつもなく難しい時代に突入しているのだと思います。
「提供側」の方々のご苦労お察し致します。。。

大変お疲れ様でございます。。。
お陰様で良い時代になります。
ありがとうございます。

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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