日曜日には、ネーミングを掘る。♯153「ブランドファーマーズスクール」

今週は!

ボクが所属するブランドファーマーズ・インク(BFI)社が主催するオンラインスクール『ブランドファーマーズスクール(BFS)』が、いよいよ4月に開校することになった。

BFSは、いわゆる「○○屋さん」と呼ばれるような小さなビジネスを開業するための学校である。BFIが法人向けに行っている新規事業や新商品立ち上げのためのプログラムを個人向けにアレンジして提供する。

この学校を立ち上げるにあたって、ボク自身もいろんなことを学んだが、明治期や大正期の日本には、3万とも3万5000ともいわれる職業があったそうである。世の中は、あたりまえのように「〇〇屋さん」であふれていたのだ。

そんな世の中が、カイシャの登場でがらりと変わる。職業の数はどんどん減り、会社員に置き換わっていったわけである。が、そんな時代もどうやらひと回り。多様化が進み、ビジネスのやり方も広がっているいま、あの頃よりずっと小さなビジネスはやりやすくなっている。

「いい学校、いい会社に入るために、捨ててきたこと」や「ほんとうはなりたかったのに、泣く泣く諦めたもの」を、もう一回、人生の表舞台に登場させてあげるチャンスなのである。

とはいえ、この国では、社会に出るまでビジネスに触れたことすらない人がほとんど。自分に何ができて、何が得意なのかもわからないというのがふつう。そこのところを少しでもお手伝いできたら。

こんな思いが、BFSが生まれた背景にはある。

BFSでは、自分は「何屋さん」に向いているのか。過去をゆっくり振り返ることからはじめ、夢中になって続けていけるビジネスを見つけ出し、必要な商売道具を1つ1つ揃えていく。

ネーミングは、いろいろ悩んだ末、ブランドファーマーズ・インクが主催する学校というストレートなものにした。

BFIの社名も、元々、欧米の狩猟型ブランディングではなく、日本に合った農耕型のブランディングをという意図で付けたのであるが、個人向けの考え方も基本的には同じ。

卒業後に自分のビジネスをテーマに、最低1年間(こつこつと)ブログを書き続けるというユニークなプログラムも用意している。

大きなビジネスの世界では、いまや上位数社しか残れない時代といわれる。わずか数社が決めた価値観に染められてしまうだけの世界は、じつにおそろしく、つまらない。

ボクたちが、BFSの仲間たちと一緒につくっていきたいのは、一人ひとりの小さなビジネスが集まって成り立つ「カイワイ」なのである。

3/5(金)にオンライン説明会開催:興味のある方はコチラ

 

著者の他の記事を見る

 

感想・著者への質問はこちらから