ー 第8回  〇〇〇な夢が見放題！？睡眠マーケットのミライとは？　

梅雨の到来でジメジメ寝苦しい夜をお過ごしの皆さん！
私は、眠りが浅くなって嫌な夢を見がちな今日この頃。梅雨になると、不快な夢が多くなるのは私だけでしょうか。
でも、この発明があれば、寝苦しい夜ともおさらば出来て、楽しい夢が見られそうです！

国際公開第2018/030404号（出願人：シャープ株式会社）

【発明の名称】誘導音生成装置
【図面】

特定の周波数を発することで、人の脳波を制御し、心身をリラックスさせたり興奮させたりする装置の発明です。
ここだけ読むとオカルトのようですが、願書には、睡眠への誘導モードや、逆に眠りを浅くさせる覚醒モードのことが詳しく書かれています。いわゆる睡眠テックの市場を狙った発明と思われます。

■未来コンパスが指すミライ
～〇〇〇な夢が見放題！？安眠以外の睡眠マーケットの誕生か～

「志村けんのバカ殿様」のなかで、枕の下に女性の写真をしのばせるとムフフな夢がみれるというコントを覚えますでしょうか。あれは衝撃的でした笑。
でもそんなのTVの世界だけの妄想でしょ、と思った皆さん。諦めるのは早いですよ！

実は、この装置、明晰夢モードという機能を備えています。明晰夢とは、夢と自覚しながら見る夢のことで、自分の意思でコントロールできるのが特徴です。そんなこと本当できるの！？というツッコミが聞こえてきそうですが、2014年にイギリスの雑誌Nature Neuroscienceが、その高い可能性について言及しています（脳波を40ヘルツに誘導すると高い確率で明晰夢がみられるという論文の掲載）。
製品化という点では、出願人がシャープというのも期待が高まるポイントです。大企業が技術や資本を投入して、製品を仕上げてくるのではないでしょか。

「夢でもいいから好きな芸能人と会ってみたい」、誰もが一度はそんな想いを持ったことがあるはずです。それを叶えてくれるのが、この発明かもしれません。

今のうちに「夢見るベッド」「ドリームピロー」といった商標を取得しておいたら、ミライのマーケットを先取り出来るかもしれませんね笑。

さてあなたは、こんなミライからどんな「小さなブルーオーシャン」をみつけますか。

　この記事を書いた人 　

八重田 貴司（やえだ たかし）

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。