第62回「未来コンパス」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第62回  「未来コンパス」

朝4時に起きてコラムを考えることが日課になりました。

実は今、日中に時間をとるのが難しい日が続いています。会社で大きな仕事が動いていたり、社外活動としてサポートしているベンチャー案件でチャレンジングな仕事をしていたりと、珍しく余裕がない状態です。
生粋のロングスリーパーとしては迷いましたが、寝る時間を少し削って、コラムのための時間を朝に設けることにしました。


商標登録第6387393号(商標権者:八重田貴司)
【商標】未来コンパス
【指定役務】知的財産権を活用する企業に関する情報の提供、競合企業に関する情報収集、工業所有権に関する手続の代理又は鑑定その他の事務、経済予測、市場調査又は分析 など


未来コンパスが指すミライ

そんなコラムに関するニュースを一つ。先日無事に「未来コンパス」が商標登録されました!

商標というのは、使用する商品・役務(ビジネス範囲)とセットで登録されます。商標「未来コンパス」が登録されたのは(=独占的に使える範囲は)、このコラムでお伝えしているような「知財を活用する企業情報の提供」の他に、「市場調査」や「経済予測」、「コンサル業務」などです。やや広めに権利化を図りました。
一方で、取れなかったところもあります。教育や教授といった何かを教えるサービスです。三菱総研DCS(株)が、商標「mirai compass」を登録していたのです。
原則として、読み方が同じ場合は商標は類似すると考えられるため、三菱総研の「mirai compass」と私の商標「未来コンパス」とは類似する可能性が高いです。例えば、私が大学などで知財の知識を教えることがあって、その名称に「未来コンパス」を使うと商標権の侵害になり得ます。

商標の出願にあたっては、将来行う可能性のあるサービスを全てカバーしたいところですが、他社がそのエリアを既に押さえていることがあります。今回は、そのケースを自ら体験する形になりました。
新しいビジネスを考えるときは、ネーミング&商標登録までセットで考えることが必須だなと痛感する出来事でした。

 

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 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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