第64回「手順と機能」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第64回  「手順と機能」

肌が弱い私は髭剃りが嫌いです。これまで貝印のKAIレーザー、ジレットの5枚刃、電気シェーバーも試しましたが、どうも気持ちよく剃れません。
在宅勤務が始まって以来、これまで1日1回だった髭剃りが1週間に1回で済むようになり、とても助かっています。ですが、不精髭が伸びると、これはコレで新たな悩みが。長く伸びたヒゲは、剃りにくいのです。
これを解消してくれるのが、SHICK RESETです。


意匠登録第1688900号(意匠権者:エッジウェル パーソナル ケア ブランズ LLC)
【意匠に係る物品】安全かみそり用カートリッジ

商願第2021-36819号(出願人:エッジウェル パーソナル ケア ブランズ LLC)
【商標】
【指定商品/役務】かみそり及びかみそりの刃、電気かみそり


従来、カミソリで押さえつけると寝てしまい、きれいに剃ることが難しかったのが、伸びた無精髭。このSHICK RESETは刃に備え付けられた特殊な櫛が髭を立たせることで、きれいに剃りきることが可能になりました。
なにより嬉しいのが、髭が刃に巻き込まれる回数が少なくなったこと。これで、髭が引っ張られる“あの痛み”ともオサラバできます。髭を洗い流す頻度も減り、煩わしさがなくなりました。朝の忙しい時間には有難い。
革命的と言うのは、さすがに大袈裟すぎますが、こういったシンプルな構造を追加するだけで、使い心地がここまで変わるのかと、チョット驚きです。


未来コンパスが指すミライ

髭剃りの手順を大まかに分解してみると、①髭を剃りやすい状態にする→②髭を剃る→③髭剃り後の肌を保護するといった流れが考えられ、SHICK RESETの特徴は①に関する「髭を立たせる」というものです。もちろん、意匠で保護している部分もココです。
①「髭を剃りやすい状態にする」について他の方法を考えてみると、例えば、「髭を柔らかくする」「髭の根元に刃が当たるようにする」などがあり、それを実現するためには、蒸気を出す、加熱する、髭を引っ張るといった機能が必要になりそうです。

個人が使うT字カミソリにこれらの機能が備わる可能性は低いように思いますが、男性の美容エステが増えてきていることを考えると、業務(プロ)用で多機能なカミソリが出てくるかもしれませんね。

 

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 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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