GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道
今週も引き続き、航空業界のテーマを取り上げます。
2026年に台頭する「航空業界のテクノロジー&CXトレンド」をテーマにした記事をもとに整理していきます。
今週の記事はこれ
12 technology and CX trends that can enhance airline and airport operations in 2026
(https://www.futuretravelexperience.com/2026/01/12-technology-and-cx-trends-that-can-enhance-airline-and-airport-operations-in-2026/)
Trend.1 AI & Agentic AI
Trend.2 Robotics & Automation
Trend.3 Biometrics & Digital Identity
Trend.4 Personalisation
Trend.5 Immersive Experience
Trend.6 Seamless Journey
Trend.7 Data Integration
Trend.8 Sustainability
Trend.9 Smart Airports
Trend.10 Workforce Augmentation
Trend.11 Retail & Revenue Innovation
Trend.12 Ecosystem Collaboration
今回はこの中から、
「Trend.5 Immersive Experience」と「Trend.6 Seamless Journey」という2つを見ていきます。
Trend.5 Immersive Experience
(没入型体験)
Immersive technologies are creating new opportunities to enhance passenger engagement across airports and airlines.
From virtual environments to interactive experiences, brands are looking to create more memorable journeys.
These experiences can also support retail, entertainment and wayfinding.→
没入型テクノロジーは、空港や航空会社において、旅客とのエンゲージメントを高める新たな機会を生み出しています。
仮想環境からインタラクティブな体験まで、ブランド各社は、より記憶に残る旅をつくろうとしています。
こうした体験は、物販、エンターテインメント、案内誘導にも活用することができます。
ここで語られているのは、
「移動そのもの以外の価値」をどう生み出すか、という話ですね。
単なる移動や休息時間ではなく、
役に立ったり、記憶に残る時間へ変えていこう、という発想です。
・ARによる到着地空港案内
・搭乗待ち時間の体験コンテンツ
・旅先での過ごし方イメージを、事前に仮想空間で体験する
などは相性が良さそうです。
ただ、この手の没入型コンテンツは、やりすぎると
「そこまでは求めていないです」
となる領域でもあります。
便利さと演出感。
このバランス設計が重要そうですね。
Trend.6 Seamless Journey
(シームレスな旅)
Passengers increasingly expect connected, frictionless journeys across every stage of travel.
Airlines, airports and partners are working together to remove pain points and create smoother end-to-end experiences.
The goal is a journey where complexity is hidden from the traveller.→
旅客は、旅行のあらゆる段階において、つながった摩擦のない移動体験を、ますます期待するようになっています。
航空会社、空港、各種パートナー企業は、課題や不便を取り除き、端から端までより滑らかな体験をつくろうとしています。
その目標は、複雑さが利用者から見えない旅を実現することです。
利用者から見ると、
・予約する
・空港へ向かう
・荷物を預ける
・保安検査を受ける
・搭乗する
・到着後に移動する
これら全部まとめて「旅」です。
でも実際には、
各工程ごとに別の事業者、別のシステム、別のルールで動いています。
その分断を、利用者に感じさせないようにする。
それが Seamless Journey ということだと理解しています。
ただ、どこからどこまでを「シームレスにしたいか」は、個人によって異なるとも思います。
自宅から旅先までをシームレスにしたい人もいれば、
「旅は空港から始まる」と考えて、自宅と空港はむしろ断絶させ、日常と非日常を切り離したい人もいます。
もっと言うと「旅は飛行機から始まる」という人であれば、飛行機から日常の“切り離し”をスタートさせたい人もいるわけです。
なので、シームレス(断絶が起こらない旅)は、
すべて正義とは限らないとも言えます。
「シームレス警察」に対するアンチテーゼ的な感じになってしまいましたが悪意はないです笑
今週は以上です。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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