第104回「エフ・キャン」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第104回  「エフ・キャン」

多くの子供たちと同様に、私も幼いころはプロスポーツ選手になるのが夢でした。
他方で、スポーツ関係の会社にいる大人の私は、厳しいプロの状況が良く見えます。1試合ごとに実力が評価され、その評価が報酬にダイレクトに影響する上に、現役の期間がサラリーマンより圧倒的に短いシビアな世界です。
そんなスポーツ選手とユーザーをつなぐ新しいサービスがありました。


商願2022-062190号(出願人:CAPTAIN FIVE株式会社)
【商標】

【指定商品/役務】
技芸・スポーツ又は知識の教授、コーチング(訓練)、個人指導(フィットネストレー ニング)、シミュレーターを使った訓練、トレーニング目的の体力評価 など


エフ・キャン FOOTBALL CAMPは、Jリーガーがサッカー少年にマンツーマンで直接指導をするレッスンサービスです。現在はオンライン上で提供されていて、対面指導への展開も検討されています。
個人技、ポジショニングやボールのもらい方といった技術面の指導の他に、食事や進路相談といった重要ながら通常のレッスンでは珍しいアドバイスが受けられるのも有難い点です。
最大の特徴はなんといっても講師陣。J2歴代5位(2022年現在)の得点記録をもつストライカーの佐藤洸一選手や、元川崎フロンターレの武岡優斗選手など、経験豊富なJリーガーがインストラクターとして登録されています。プロを目指す子供たちには夢のようなサービスでしょう。
https://captain-five.noor.jp/

未来コンパスが指すミライ

エフ・キャンを作ったのは、CAPTAIN FIVE代表の落合謙翔さん。
岡崎慎司選手をはじめ日本代表を何人も輩出しているサッカーの超名門「滝川第二高校」サッカー部の出身です。同期のチームメートが何人もJリーガーになったものの、移籍や退団を繰り返し、あるいは引退する実情に触れて、彼らをサポートする場としてエフ・キャンを立上げました。インストラクターは、ほとんどが現役選手ですが、どの選手にもいつか訪れる「引退後」を見据えて、エフ・キャンで指導経験や収入源を作っておくことは、彼らのセカンドキャリアに重要なことでしょう。

スポーツ選手は、一部の例外を除き、ほぼ20~30代で「引退」に直面し、強制的にセカンドキャリアを考える機会が訪れます。我々会社員にとって「引退」に相当する「定年退職」は、60歳だったものが65歳になり、いずれ70歳になると言われています。
会社が雇用を確保できなくなってきている中で、会社員も在職中に将来のキャリアを見据えてアクションを起こす必要があるのかも知れません。

 

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 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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