第111回「意識と無意識」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第111回  「意識と無意識」

今週は知財のテーマはお休みで、「アハ」体験的な気づきをシェアさせてください。

6歳の娘とボール遊びをする機会が増えました。
娘の悩みは、ボールをキャッチする際に、目をつぶってしまうこと。ゆっくり投げても、ボールが頭の上を越す高さになると反射的に目を閉じてしまいます。
「目をつぶらないで」とアドバイスしても、無意識の行動なので、うまくいきません。出来ないことに対して子供のイライラも募ります。さて、どうしたものか。

試行錯誤の末、たどり着いたのが「ずっとボールを見る」という声掛けでした。これは効果てきめん。アドバイス直後から目を開けていられるようになりました。
“無意識”に行っている「目をつぶる」は改善できなくとも、「目を開ける」という“意識的”な行動はコントロールできるということです。

実は、私もゴルフで似たような悩みに直面していました。
レッスンを受けると、毎回指摘されるのが「手に力が入りすぎている」ということ。私としては、力を入れているつもりはなく、“無意識“に力が入っているのです。
仮の解決策として試しているのが、左腕を積極的に外旋させること(肘が下に向くように回すこと)です。
フォームをビデオで分析してみると、どうやら「右手に過度に力が入って振っている」状態を「力の入りすぎ」と指摘されている模様。反対に左手は、ほとんど動いておらず、左右バランスが悪くなっています。
“無意識”に力が入る右手をほったらかし、左手を“意識的“に使う練習をしています。
これが解決の決め手となるかはもう少し検証が必要ですが、意識下の課題を解決するのは、やりがいがあり楽しいです。

未来コンパスが指すミライ

この「意識と無意識」の構図は、ビジネスや日常生活にも応用が出来そうです。
たとえば、仕事の依頼をされると反射的に「嫌な顔」をする同僚に、辞めるように言っても効果は薄いでしょうが、意識的に「笑顔」でいることを目標にしたら、上手くいくかもしれません。あるいは、子供を叱ることが日常になっている親に「叱るな」と言っても、無意識下なので変わるのが難しいでしょうが、そのときの「気持ち」を言うように意識すると、素直な想いを伝えられるかも知れません。

「ついついやっちゃう」ことは「無意識」なので無理に辞めようとせず、「意識的」なアクションにフォーカスして自分の悪いクセを上書きしたいところですね。

 

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 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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