第100回 ハウオリは、髪の毛の道路工事?

この対談について

「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。

第100回 ハウオリは、髪の毛の道路工事?

安田

前回、ドライヤーの正しい使い方をわかっていない人が多いって仰っていたので、今日は「正しい髪の乾かし方」を教えていただこうかと思います。


岩上

わかりました。早速ですが安田さん、ドライヤーってなんで「冷風モード」がついているか、ご存知ですか?

安田

お風呂上がりで暑い時に涼むため…ではないですよね(笑)。


岩上

ちょっと違うかな(笑)。髪の毛ってタンパク質でできているんですが、そもそもタンパク質は熱で固まりますよね。

安田

卵が80℃くらいで固まり始めるのと同じことが、髪の毛でも起こると。


岩上

そうそう。髪の毛は、熱を加えることによって「柔軟性」が出るんです。だから直毛の人がドライヤーの熱を加えながらブラシを当てていくと、ゆるくカーブをつけた髪型なんかも作れるわけです。

安田

竹細工みたいなイメージですね。竹も熱して柔らかくすることで曲げていけますもんね。


岩上

まさにそれと同じです。それで熱風で柔らかくして理想の形に変化させた後はどうするかというと、冷やして固めるんです。

安田

そうか、形状記憶させるために、冷風が必要なのか!


岩上

そういうことです。熱いまま放っておくと重力でだらーんと伸びてしまう。そこで冷風を当てることでピシッと固めるというわけです。これがドライヤーに冷風モードがついている理由なんです。

安田

なるほどなるほど。初めて知りました(笑)。ともあれ、パーマやカラーを繰り返した髪だと、なかなかスタイリングも難しいんじゃないですか?


岩上

確かにパーマやカラーを繰り返した髪の毛は、キューティクルというタンパク質が傷んでいる状態になります。そうなるとパサパサになったり、枝毛ができたり、せっかくカラーをしてもすぐに色落ちしちゃったりするんです。だから皆さん、今度は「トリートメント」を始めるわけですよ。

安田

確かにテレビCMとかでもよく聞きますよね。傷んだ髪の毛にはトリートメントがいいって。


岩上

ええ。でも実はトリートメントって「水分量」そのものを増やしているわけじゃないんです。例えるなら、傷んだ髪の毛は、古くなった道路のボコボコに陥没している状態と同じ。で、道路の穴を埋めるようなことが、トリートメントなんです。

安田

なるほど。表面を平らにして、ツルツルに見せているだけだと。


岩上

そうなんですよ。基本的にトリートメントっていうのは、髪の表面に膜を作ってキレイに見せているようなタイプのものが多いわけです。

安田

なるほどなぁ。トリートメントをしたからといって、髪そのものの水分量は変わらないんですね。


岩上

はい。ちょっと話がずれるんですが、お客様に聞くと「お風呂上がりの半乾きの時が一番いい感じなのよね」って仰る方が多くて。要は、多くの方にとって「水分が残っている状態」が理想的な髪の状態なんですよね。

安田

乾いても水分が残っている状態…あ、つまり『ハウオリ』ならそれが可能ってことですね!


岩上

仰るとおりです! ハウオリをやると髪の毛1本1本にしっかりと水分が行き渡りますので、結果として、小さな子どものようなみずみずしい髪質に戻るというわけです。

安田

すごいなぁ。先程の道路の例え話で言えば、まず道路の下の水道管とか地盤をきちんと修理しなきゃダメだよね、ってことですね。


岩上

そうそう。土台がガタガタなままで、いくら上に綺麗なアスファルトを貼っても、結局はまた道路が割れてしまいますから。まず土台の修復をする=ハウオリで髪の健康状態を良くする必要がある。それをクリアしてから造形美や色彩美といったデザインに入っていくことが大事なんじゃないかなと思います。

安田

なるほどなぁ。すごく理に適っていてわかりやすいお話、ありがとうございました!


対談している二人

岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表

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美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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