第83回 ヒゲで「雰囲気イケメン」は作れる

この対談について

「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。

第83回 ヒゲで「雰囲気イケメン」は作れる

安田

実は最近、ヒゲを伸ばしてみたいなと思っているんですよ。ただ私、ヒゲがとことん似合わないんです(笑)。


岩上

あはは(笑)。最近はヒゲを伸ばしている男性も多くなってきましたね。ただ正直に言うと、僕にはヒゲを剃らない感覚ってちょっと理解できないんです。あれってどういう心理なんでしょう?

安田

ちょっと知的な感じというか、ステータスが高そうに見せたい、って気持ちじゃないですかね。ヒゲがあると「先生」とか「教授」っぽいじゃないですか(笑)。


岩上

あ〜なるほど(笑)。でも僕は、「はじめましての人と会う機会が多いなら、あまりヒゲは伸ばさない方がいいと思うよ」ってアドバイスすることの方が多いかな。

安田

へぇ、そうなんですか。でも確かにその通りな気もします。ビジネスシーンではヒゲって基本的に剃るものですもんね。


岩上

もちろん個人の自由なんですけど、一般的にはそうですよね。例えば結婚の申込みをする時なんかも、無精髭が伸びた状態ではしないと思うし(笑)。要は相手に受け入れてもらうための障壁になりうるんですよね。初対面の人にはマイナスイメージを持たれやすいというか…。

安田

確かにヒゲが無い方が「誠実さ」は伝わりやすい気がします。


岩上

ですよね。一方で、面識のあるコミュニティの中だったら、話は変わってきますよね。本人のキャラクターや性格を知った上なら、素敵な自己表現になりうる。

安田

なるほどなぁ。まぁ私はこれまでヒゲを生やしたことがないから、「どうしたんですか急に?」って驚かれそうですけど(笑)。ちなみに考えてみると、日本人より白人や黒人の人たちの方がヒゲを生やしてますよね。あれはやっぱり日本人にはあまりヒゲが似合わないからなんですかね。


岩上

どうでしょうね。そんなことはないと思いますけど。結局大切なのは「雰囲気」。「雰囲気イケメン」を作れれば国籍関係なく似合うと思いますよ(笑)。

安田

イケメンではなく、雰囲気がイケメン、ということですか(笑)。


岩上

そうそう(笑)。雰囲気をイケメンにしていく。そのためにヒゲを活用するのもアリですね。

安田

うーん、なるほど。「雰囲気イケメンにならなければならない」という意味では、むしろハードルが上がってしまいました(笑)。


岩上

笑。まぁ結局は前回の対談でもお話ししたように「セルフブランディング」ですよ。仕事内容や普段会う人やロケーションを考えながら髪型を決め、それにマッチしているならヒゲをはやしてもいい。

安田

なるほどなぁ。そうやって総合的に見ながら作り上げていくわけですね。…でもお客さんの中には「どうしてもこの形のヒゲを生やしていたいんです。このヒゲに合う髪型にしてください」みたいに、好み重視のオーダーをしてくる方もいるんじゃないですか?


岩上

もちろんそういう場合は、オーダーに応えられるようあれこれ考えて提案しますよ。ヒゲとの相性だけじゃなく、その人の服装や雰囲気も踏まえつつ、ですけど。

安田

ああ、なるほどなるほど。…ということは、美容院に行く時って、普段自分が好んで着ている服や小物を身に着けて行く方がいいんですか? 私はいつも「髪を切ってもらいやすいような服装」で行ってたんですが、失敗だったかな(笑)。


岩上

そうですね(笑)。せっかくだったら「普段のファッションはこんな感じです」とか「こんな服を買ったんだけど」とか見せていただけると、それに合わせた髪型のご提案もしやすくなると思います!


対談している二人

岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表

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美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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