第96回 都心と地方の美容室、どちらが稼げるのか

この対談について

「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。

第96回 都心と地方の美容室、どちらが稼げるのか

安田

岩上さんは、都心と地方の美容室だったらどちらが稼げると思います?


岩上

そうだなぁ。ちなみに安田さんはどう思われます?

安田

普通に考えれば、地方の方が家賃も安いでしょうし、競合店も少ないから、地方じゃないですかね。


岩上

なるほど。僕の考えを言う前に、ちょっと話したいことがあるんですが、先日東京の居酒屋さんに入ったんですね。そうしたら開口一番「2時間制です」って言われて。僕、すごく驚いちゃって。

安田

え、そんなの東京じゃ当たり前ですよ? お店だって回転率を上げたいんですから、客もだらだら飲んでなんていられません(笑)。茨城は違うんですか?


岩上

地方は2時間でお店を追い出されることなんてありませんよ(笑)。もちろん、そのルール自体を悪く言う気はないんです。むしろ「ああ、それくらい回転させていかないと成り立たないんだなぁ」と思っただけで。

安田

あ、わかりました。つまり美容室も同じだって仰りたいわけですね? 都会の美容室は地方に比べて家賃も人件費も高いから、お客さんの数を1人でも多くこなさないと成り立たないと。


岩上

そういうことです。どちらが稼げるか、というのは一概には言えませんが、働き方はかなり違う。都会で開業したら、1人のお客様に対してじっくり相談に乗ってはいられなくて、限られた時間内でいかに効率的に回転させるか、という働き方にならざるを得ないでしょう。

安田

なるほどなぁ。逆に言えば、岩上さんが1人1人のお客さんにじっくり向き合えるのも、都心ではなく茨城県水戸市にあるからなんでしょうか。


岩上

それも大きな要因の一つだと思いますね。もっともウチは、数ある美容室の中でも、特に「じっくり型」の店だとは思いますけどね。

安田

そうですよね。ちなみに1人あたり平均どれくらい時間を使っているんですか?


岩上

そうだなぁ、例えばウチでは医療用ウィッグも扱っているんですが、髪型のセット自体は15分ほどで終わるんです。でも実際には1.5〜2時間くらいは使いますかね。

安田

へぇ。じゃあ残りの時間は何をするんですか?


岩上

お客様のお気持ちを丁寧にヒアリングして、これからの髪型の話をする、いわば「カウンセリング」の時間ですよね。そうやってお客様の本音やニーズを把握することで、結果的には来店回数や単価も上がっていく、という考え方です。

安田

ははぁ、おもしろい。それって「モノ売り」ではなくもはや「コンサル」ですよね。


岩上

そうかもしれませんね(笑)。ただ、じゃあこれを都心のど真ん中の店舗でできるかというと、相当難しいとは思います。

安田

なるほどなぁ。ちなみに前から不思議なんですが、「回転を上げる」じゃなく「単価を上げる」方向にはいかないんですか? ニューヨークとかみたいに、カットだけで5万10万みたいなやり方はできないのかなって。


岩上

そっちの方向で成功している方もいるにはいるんですよ。ただ、どうでしょうね。国民性もあるし、なかなか長続きさせるのは難しいのかもしれない。そもそもの話、アメリカと日本では文化が全然違っていて。

安田

ほう、それは髪型に関する文化ですか?


岩上

ええ。アメリカってセルフカットの文化があって。それこそ家族や友達同士でカットしたりパーマかけたりすることが結構普通のことらしいんですよ。自分たちで切った経験がある分、すごい美容師の技術が理解できる。「あの技術に高いお金を払うのは当然だよね」となるわけです。

安田

は〜、なるほどわかりやすい。確かに日本人には「自分で切る」という発想はあまりないですもんね。でも逆に考えたら、美容師さんがいないと皆困っちゃうじゃないですか。そう考えたらありがたみもわかるような気がしますけど。


岩上

そうなんですけどね(笑)。実際日本人の頭の形とか毛流とか毛質は独特なので、日本の美容師さんたちの技術力は世界的に見てもすごく高いんです。ただ、なかなかそれがわかってもらえない。このあたりは僕としても歯がゆいところですが。

安田

なるほどなぁ。そういう意味では技術が安く買い叩かれてしまっているわけで、皆でもっと強気な価格設定を打ち出してもいい気がしますけど。でもそうなると集客的に厳しくなっていくのか…。


岩上

まぁ、それぞれの店のスタイルがあっていいと思いますよ。軽自動車とロールス・ロイスはどちらも「人を乗せて運ぶ」という機能は同じじゃないですか。だけど自分の趣向に合わせて選ぶことができる。美容室もそういう感じでいいんじゃないかと。

安田

確かに確かに。その人が求めるものに合わせて選べばいいですよね。ちなみにこの話に関してはハウオリのことも聞いておきたいんですが、ハウオリを導入するなら、やっぱり地方の方がよさそうですか?


岩上

都会でも地方でもいいと思いますよ。例えば僕のお店って65坪くらいの広さがあって、しかも水戸駅のすぐ近くなので家賃もわりと高いんですよ。そんな中で、スタイリストほぼ2名でハウオリができてから10年もの間、しっかり運営できていますので。

安田

ああ、なるほどなるほど。考えてみれば、岩上さんってハウオリの開発者であると同時に、それを使ってものすごく利益を上げ続けているヘビーユーザーでもあるわけですもんね。これ以上ないサンプルになる(笑)。


岩上

そういうことです(笑)。導入してくださればその活用法も全部教えますから、ぜひご連絡いただければと思いますね。

安田

いや〜心強い。ちなみにハウオリを導入することで、地方都市でも1000万円くらいの収入は目指せそうですか?


岩上

はい、いけます!

安田

夢がありますね〜! ハウオリにご興味がある方はぜひ一度、こちらにお問い合わせしてみてはどうでしょうか?


対談している二人

岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表

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美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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