このコンテンツについて
なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
言語は性格を変えるのか
先日、ある記事を目にしたんです。
「うつは外国語で治る?」とかそんなタイトルでした。
外国語が持つ音や文法の特色、それらを話すネイティブたちからも影響を受けて、その言語圏に居ると性格も変わってくる、そんな感じだったかな。
まぁ、多少こじつけな気もしますけど、英語を話すときちょっと声が低くなるとか、変化はありそうですよね。
実際、英語圏の友人を見てて気付いたんですが、彼が日本語を話すときは英語を話しているときより声が高くなりますしね。
また、その記事には、ある書籍からの引用も紹介されていました。
それによると、人は・・・
母国語以外の言語でくよくよするのは得意ではない
・・・とのこと。
まぁ、何かを考えるとき、頭に思い浮かぶ言語は日本語(母国語)ですからね。
例えば、
「もうウンザリだよ。」
ってのが、パっと
「I’m fed up.」
とはなりませんからね。
通常、ぶつぶつ考えるのは母国語なわけです。
そこで、ネガティブ思考が原因で鬱になった人たちに、外国語で考えるように指導してみたんだそうです。
すると、症状が軽くなったんですって。
どうやら、不慣れな外国語で考えることで、他人事のように感じられるとかで。
確かにそれだと必要以上に深刻に考えることは防げそうですよね。
しかし、一方で、筋金入りのネガティブたちを相手にしてきたこともある僕の感想としては、そう上手くいくかな?!って懐疑的なものなんですよ。
彼らにそのアドバイスをしても、「そうは言いますけど、外国語でなんて考えられない…(そんな私はダメ人間…)」って返ってきますから。
もしくは、「外国語で考えたあと、どうしても日本語で考えてしまって…(=言われた通りにやりましたが、やっぱり良くなりませんでしたよ)」って言われるはずです(苦笑)
筋金入りのネガティブは、どこか「改善されると都合悪い」ってとこありますからね。なかなか素直に実践なんかしてくれませんよ。
また、その記事で興味深かったのが、方言でも同じような効果があるってことでした。
これ、僕にもちょっと心当たりあるんです。
この前、弊社の役員が朝礼で僕のことに触れてくれて、「この数年で一番キャラクターが変わった」って言われたんです。
これには色んな理由があって、意識的にキャラクターを演じ分けてきたというのがあります。
で、最近演じ分けのために、意識的に使っていたのが関西弁なんです。
そもそも、僕は三重県出身ってのもあって、関西弁っぽいイントネーションに影響を受けやすいんです。
関西弁って、厳しい内容でも、どこか冗談っぽいニュアンスも加えられるので、話し言葉の“角”を取るのに便利なんですよね。少し角が丸くなるような感じになって。
マネジメントする際、色々指摘をしないといけない場面ってありますが、詰めすぎると殺伐としますからね。
そこで、関西弁を使って調整するんですが、殺伐としないように使うのに便利なんです。
そんな風に関西弁を使っていたこともあって、周囲からはキャラクター(性格)が変わったように映ったのかもしれませんね。
そう周囲が思うことで、僕への対応も変わってきます。
結果、僕自身も少しずつ変わっていくことはあり得ますね。
(ハワード・ベッカーの『ラベリング理論』みたいな感じなか)
また、関西弁のノリって、僕の偏見かもしれませんけど、前向きな語感や雰囲気みたいなのを持ってますから、性格もそっちに引っ張られるのかもしれません。
では、筋金入りのネガティブに関西弁を使わせると変わってくるのか!?
気になりますよね・・・
激しいツッコミに耐えられずに病まないか心配になりますが(汗)
そもそも関西人に筋金入りのネガティブっているんだろうか?
何人かの知り合いの顔が浮かぶけど、そんな印象はないんですよね・・・
確かに、関西弁ですんごいネガティブなことをブツブツ言うって難しいかもしれませんね。
周囲はそうとってはくれないってのも含めて。
まぁ、なんでこんなことが気になったかって言うと、フィリピン人スタッフが「鬱になってつれーわ」って愚痴ってたらしいんですね。
あ、ちなみに彼ら、裏でメッチャやり取りして、スタッフ同士で盛大に愚痴ってますからね。
日本人上司の前で見せる陽気で従順な姿に惑わされてはいけませんよ。
すきあらば軽く騙して自分に有利に物事を進めようって、邪悪な面もありますのでね。
自分に「素直」・・・そうとも言えますが・・・
そんなフィリピンで生き抜くために必要なもの、それは「猜疑心」。
まぁ、そのスタッフ、結局、鬱とかではなく、仕事で自分が思うような評価をされないから辛いわ、ってことだそうです。
評価できる仕事をしてくれたら、いつでも評価するよ・・・ハァ・・・
まともに向き合ってたらこっちが鬱になってしまう国、フィリピン。
もしかして、タガログ語以外の何語かが母国語だったら、また違う結果になっていたんだろうか・・・
ちなにみ、フィリピンに対していつもぶつぶつ文句言ってますけど、全部が最悪とかじゃないですよ。
極端に言えば、日本の優れた点とフィリピンの至らぬ点を比べたら、どんなものでも不満は出ますから。
そういう比較をし出すと、フィリピンでは生活できませんよね。
逆もしかりですが。
両国ともに良いところも悪いところもありますから。
例えば、フィリピンは世界最長のロックダウンをしてて、コロナの予防に努めています。
観光客がほとんどゼロになるわけですから、ビーチが浄化されて今は最高に綺麗になってるはずです。
コロナが落ち着いたら、ぜひ行ってみてください。感動するはずですよー。
そして観光で行く分には、イライラさせられることもないと思いますw
ちなみに日本が世界に誇れるものは、トイレだよ。
あれ、ダントツ。
フィリピンのトイレは・・・まぁ、行って確認してみてください。(特に美しいビーチやダイビングスポットがある田舎のトイレは・・・)
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。