このコンテンツについて
なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
身近な「呪い」について話そうと思う…
僕ね、カルボナーラが大好きなんです。
喫茶店でアルバイトしてたときに、カルボナーラってのを知って、まかないで食べて以来、大好物なんですよね。
飲食店のメニューにカルボナーラがあると「必ず頼まないといけない!」という強い強迫観念にかられるんです。
例えば、カレーを食べたいって思ってたとしても、お店のメニューにカルボナーラを見つけたりすると大変なんですよ。
大好きだけど、そのときには食べたくもないカルボナーラを頼むか、カレーとカルボナーラの2つとも頼むことになりますからね。
あと、韓国系の女性アイドルグループとかで、1人金髪の子っているじゃないですか。
僕はなぜか、その金髪の子が無性に気になってしまうんです。
よくよく見るとあんまりタイプじゃなくても、なぜかついつい目がいってしまうんです。
何なんでしょうね、この現象?
ある種の呪いだって思うんですよね。
かなり縛られちゃいますからね。
皆さん、この手の不思議な呪いにかかったりしてません?
そんなの無いって方でも、「験担ぎ」って大なり小なりやる人って少なく無いと思うんです。
これも適度にしておかないと、かなり縛られて呪いみたいになりますよね。
具志堅用高さんが「ボクシングの防衛戦で負けたのはアイスクリームを食べなかったからだ」っておっしゃっているのは有名な話ですよね。
ちなみに、具志堅さん、世界王座防衛を13回もしてるレジェンドです。
具志堅さんのインタビュー記事で、アイスクリームを食べられなかったとき、「(今日の)試合終わった…と思った」ってありましたからね。
防衛に向けてずっと厳しい練習をしてきたはずなのに、その日にアイスクリームを食べられなかっただけで、そんなメンタルになっちゃうんですよ。
験担ぎのパワーが負に働くと恐ろしいですよね。
ところで、験担ぎって「以前に出たいい結果と関連している(と本人が思っている)行為を行う」わけですよね。
具志堅さんは「勝利(世界王者防衛)」と「アイスクリームを食べる」ってのがあるタイミングで結びついちゃったわけです。
以前、「格闘技の試合で僕がこっそり使っていた驚愕の技術、”アンカリング”とは!?」で触れたアンカリングのようなものですよね。
ところが、行き過ぎると、「アイスクリームを食べないと勝てない…」って逆の験担ぎが発生しちゃうんですよね。
では、一方、一度もいい成果を出したことがない場合は、験担ぎもクソもないってことですよね?
(「これやると悪い結果が出た…」って逆の験担ぎは別として)
つまり、具志堅さんのように、いい結果を出しちゃったがために、験担ぎに縛られるって可能性もあるわけで。
どっちが幸せなんでしょうかね?
・・・って、もっともらしくまとめようと思いましたけど、そりゃあ、いい結果を出した方がいいですよね、きっと。
では、いい結果について考えてみましょう。
例えば、仕事での「いい結果」は・・・
・事故に合わずに通勤できた
・社内会議のファシリテートが上手くいった
・DM、テレアポで提案機会が得られた
・お客様へのプレゼンが大成功した
など、仕事に限ってもかなり出てくるわけです。
それぞれに験担ぎがあったら・・・ゾッとしますよね。
でも、ファシリテートが上手くいったなんて、別に普通のことでしょ?って人にとって、これは「いい結果」でもなんでもないってことになります。
なら、験担ぎをするまでもないんですよね。
つまり、具志堅さんにとって世界チャンピオン防衛に成功することが「いい結果」でもなんでもなければ、練習と同じくらいに日常であれば、アイスクリームは不要だったってことなんです。
・・・まぁ、そんなボクサーはいないと思いますけども。
フト思ったんですけど・・・
ちょっとしたことでも「いい結果♪」と喜べる人は、人生幸せですよね、きっと。
ところが、そこに験担ぎという罠があって、それにハマると大変なことになりますよね。一気に縛られちゃう。
一方、そう簡単に「いい結果」とは捉えない人は、前者に比べると随分ストイックな感じだし、人生あまり楽しくなさそうですよね。
そして、験担ぎが発生する機会は少ないかもしれません。
結果、変に縛られることも少ないし、験担ぎに頼っていない自信みたいなのが持てるかもしれませんよね
・・・結局、どっちが幸せなんでしょうかね?(汗)
皆さん、どう思います?
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。