このコンテンツについて
なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
突然やってくる「老害認定」対策
新しくスタッフが入ってくると、大体の会社は研修ってやりますよね?
弊社は小さい会社ですから、先輩達が分担して研修を受け持っているんです。
ちなみに、インナー・ブランディングの観点からは、こうして会社のことを伝える役割を担ってもらうというのは大変有効です。
僕も研修の一つを受け持っていて、社員さんに会社が大切にしていることなどを、会社の成り立ちと共に伝えています。
一生懸命伝えているんですが、フト、その大半が昔話ってことに気づいたんです。
まぁ、会社の成り立ちだし、17年も会社をやっていれば、僕も歳もとりますからしょうがないんですけど・・・
ところがですよ・・・
折りたたみ携帯(ガラケー)を見て、なにこれ?って思う。
『もののけ姫』の「黙れ小僧!」が通じず、「えッ!すいません…(しょぼん)」とさせちゃう。
大山のぶ代さんの『ドラえもん』を知らずに育った。
・・・そんな世代なわけです。
こちらの例え話だって、古すぎて使い物になりませんよね。
こうした若い世代が増えてきたとき、突然、来るんじゃないか・・・
老害認定が!
・・・って不安になってきたんです。
今まで自分的には当たり前だったことに、突然「老害」と言われ、批判される日がやってくる(怖)
例えば、ギャグが通用しなくなるとかはすでに起こってますからね。
そう、いつの間にか枕から漂い初めた加齢臭のごとく、ひっそりとその日はやってくるのかもしれません・・・
もうすでに・・・みたいな(T_T)怖いよぉ…
ただ、この老害ってのも、一種の価値観の相違ですよね。
お互いの価値観を作り上げたであろう時期(育った時代)に大きな差があるので、「老」って付いているわけです。
そして、若い世代から見たとき、ネガティブに感じられるような価値観の相違がある場合、「老害」と認定されてしまいます。
ところで、プラスの影響がある場合は、「老益」って認定してもらえるんでしょうか・・・
また、「ハラスメント」の類も、上手に言葉を作る人たちとメディアによって、◯◯ハラスメントが続々誕生しましたよね。
今までは問題として取り上げもしなかったことが、突然「悪」となってしまう。
ハラスメントにしろ、老害にしろ、誰かが認定し、それに賛同する人がいるわけで、そういう意味では民主主義が機能しているとも言えるのかもしれませんけども・・・
こうしたことについて、単純に考えてみました。
価値観Aとそれに反する価値観Bの人がいて、あるコミュニティにおいてそれぞれの人数割合が・・・
A > B
価値観Aが優先される。
A < B
価値観Bが優先される。
・・・というだけですよね。
つまり、結果が人数に左右されるということなので、そのコミュニティを制御できたら結果も予測できるということです。
例えば・・・
女性が9割を占めるようなコミュニティでは、当然女性が好む価値観が優先される確率が極めて高いわけです。
そんなコミュニティで、男性的価値観を通そうとするのは無謀なのです。
つまり、男性的価値観を通したいのなら、男性中心のコミュニティに移ったり、コミュニティを創ったりする方が手っ取り早いってことなんです。
つまり・・・
老害認定されたくなければ、同年代の気の合う人で構成されたコミュニティで活動していれば良いのです!
・・・あぁ、なんて悲しい対処方法(T_T)
ところで、このコミュニティという考え方、マーケティングにおいてもすごい重要です。
当たり前ですが、対象を絞り込んだコミュニティに対しては、効果的な施策も打ちやすいですから。
また、特定のコミュニティであれば、「ブランド」として確立していくことも難しくはありません。
例えば、「あの人は美味しくて安いお店をよく知っている」って身近にいますよね?
つまり、あなたのコミュニティの中で、その人はブランド(特別な存在)になっているのです。
さて、あなたは何と言われていると思いますか?
(老害で無いことを祈りましょう…)
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。