このコンテンツについて
なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
3月、卒業式、終業式のシーズンですね。
こんな僕にも愚息がおりまして、小1なんですが4月には2年生になるわけです。
この1年間を振り返ると、何度か担任の先生から電話がかかってきたんですよね。
揉め事っていうでしょうか、そういうのの当事者がうちの息子だってことで・・・
揉め事って言っても、昭和生まれの僕らからしたら、「なんでそんなことが、いちいち大事になるの!?」って疑問になるようなものがほとんどなんですけどね。
例えば、そのほとんどは子供同士が喧嘩をしたってレベルです。
その際に、軽い打撲や擦り傷ができて、それで大問題ですから・・・(まぁ、今はそれが当たり前なのかもですが)
一方、当事者の子供同士は何事も無かったように仲直りして遊んでるんですけどね。
その小さい怪我を見た親は学校に電話するわけです。
「先生はなんで止めないんだ!」「見てないから、喧嘩になる前に止められないんだ!」とかってね。
先生からしたら、ちょろっと喧嘩したかもしれないけど、子供同士は仲良くしているし、こんな大事になるとは思わないでしょうね。
そもそもですよ・・・
文部科学省が出している「小学校における1学級あたり収容人員別学級数率」によれば、1クラス26人から35人が49%でボリュームゾーン。
その人数を個別に監視・管理していくって不可能じゃない?(汗)
例えば、直属の部下がこんなにいたとして、全員の動向を逐一把握できますか?って話ですよ。
さて、先日の話なんですが、先生からまた電話があったんです・・・
うちの息子が「ハンマーで友達を叩いて怪我をさせた」って(驚)
それ聞いて、僕は映画『シャイニング』でジャック・ニコルソンが斧でドアをぶち破る有名なシーンが浮かんだんです。
息子がハンマーを振りかぶって、友達に叩きつけたのか?!そんな馬鹿なッ!?って。
凶器である、そのハンマー、どうやら達磨落としのおもちゃに付いてる、木づちだって言うじゃないですか。
気になって調べたら・・・
そりゃもう、驚きのコンパクトさだったんです。
「小さい木づちなら良いじゃないか」って言ってるわけじゃないんですが。
なんというか、「これが・・・凶器!?(汗)」とモヤモヤするわけです。
「小さい木づちとは言え、当たりどころが悪かったら大変なことになりますよッ!」って非難されるんでしょうけども・・・
確かに『マスターキートン』とかに出てくる特殊工作員みたいな人なら、これで致命傷を与えられるとは思いますが・・・
とかって、考えるとなんかモヤモヤするわけです。
実は、子供は子供のコミュニティで、彼らなりに生活してるんですよね。
しょうもないことで喧嘩して、でもすぐに仲直りして。
「う◯こ!う◯こ!」とかって叫んで。
そうして、人間関係とか社会を体験していく。
素晴らしいことだなって思うんですけどね。
そこに親が必要以上に介入していく必要ってあるのかな?って思ったりします。
そもそも、小学校に『シャイニング』の斧は転がってませんし。
一方、放っておいたら学べない、体験できないことで、将来役に立つことには多少介入してあげた方が良いかも知れませんが。
もしかすると、それが学習指導要領にまとめられているのかもしれません。
こういうのって突き詰めていくと、国としてどうありたいのか?という国家戦略みたいなレベルの話になるのかもしれませんね。
国の未来を担っていくのは子供たちですから。
会社にも社員教育ってのがありますよね。
その内容は事業内容や職種で異なると思うんですが、ビジョンに紐付いているはずですよね。
会社がビジョンを達成するために、様々なことが必要で、その一つに社員教育がある訳です。
もちろん、社員さん側にも理解とメリットがないと教育の成果は芳しくないでしょうけどね。
明確なビジョンを持たずに、場当たり的な教育、介入をされたら社員さんも困ると思うんですが、仮にそんなことが日本の未来につながる子供たちのコミュニティで起こっていると思うと、もう気が気じゃないですよ。
社員教育について、どのタイミングで、どこまで介入するのか?
感情ではなく、ビジョンを基準にし判断していきたいところですね。
大体ね、こんな小難しいことをコミュ障のピンク頭が考えてる時点で世も末なんじゃないか!?って不安になりますよ。
でも、実を言うと、今月、僕がやっている格闘技の昇段審査が近いってのが、全ての不安の元凶なんですけどね・・・
ハァ、怖い。
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。