その58「好きだけど、苦手」はカモ?!

 このコンテンツについて

なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

 

先週、僕がやってる格闘技(空道(大道塾))の昇段審査だったんです。

昇段審査では・・・
普段稽古でやっていることがしっかりとできているか?
指導できるレベル、例えば子供にも分かる言葉で説明できるか?
・・・といった基本的なことをチェックされます。
そして、上記のことが実際の組手で再現できるかどうかを、お互い交互に技を掛け合うような形で確認していきます。
そもそもこうしたことが満足に出来ない人だと、何帯であれ審査への参加が許可されないとは思いますが。
そして、そして、最後に連続組手となります・・・(怖)

何が嫌って、とにかく組手です。
だって、僕、人を殴るのも殴られるのも怖いんですもの・・・

「じゃあ、なんで格闘技なんてやっているの?」っていつも聞かれるんですけどね。

まぁ、理由の一つとして、僕はちょっとコミュ障なので、話のネタを創ろうって必死なんですよね・・・(これぞ涙ぐましい努力)
自分から他人に話しかけられないんですよねぇ・・・

ところで、僕、格闘技はすんごい苦手なんですよね。
運動神経も人並み以下で、闘争心もゼロに近いですから。
そんな人が数年間、真面目にやって、自分なりにマシになってきても、ちょっと資質のある人が数ヶ月やったら僕より強くなるわけですから。
「しょうがない」って思うんですが、これが仕事だったら最悪だなって思うんです。

僕は格闘技が「好きだけど、苦手」なんですが・・・
例えば、デザインが「好きだけど、苦手」って人がいて、デザイナーとして雇ってしまった場合です。
数年経っても、その人の上達はしれてるってことです。
きっと真面目にやると思いますけどね。
でも、残念ながら「好きで、得意」な人には、あっさりと抜かれます。
なんだったら、「嫌いだけど、得意」な人にも抜かれると思います。
なお、後者のタイプは組織に入れると、不協和音が出そうなので要注意ですけども。
だから採用する側は、この「好きだけど、苦手」ってヤツは要注意ってことなんですよね。
戦力になるのはすんごーーい遅いです(汗)
ところが、やっぱり「好き」って気持ちは、採用する側も嬉しいんですよね。
だからついつい評価も甘くなりがち。
「その想いに賭けてみる」みたいに、謎の賭けに出てしまったりね。

一方、いわゆる趣味、習い事に関連するビジネスをやっていて、その顧客が「好きだけど、苦手」ってのは最高かもしれませんね。
上達も遅いからずっと定着してくれるし、基本的に真面目ですからね。

つまり、下記のようなタイプに分かれるってことです。

(1)好き/得意
(2)好き/苦手
(3)嫌い/得意
(4)嫌い/苦手

自分がある事象において、どのカテゴリーなのか?を考えてみると結構面白いですよ。
そして、商売をするとき、顧客はどのカテゴリーなんだろう?って考えるのも、すごい重要ですよね。
例えば、学習塾は(4)の人を対象にした塾と、(1)とではカリキュラムも違うし、広告の内容も大きくことなるはずです。
また、(1)から(4)のマトリックスをどう移動させるビジネスなのか?を考えるのも面白いですよね。
でも、ビジネス的には、必ずしも(2)から(1)が良いとは限らないというのも面白いですよね。
だって、得意になれないから、続けているって側面がありますからね。(僕なんてその典型ですから…)

・・・まぁ、ね。

そんなことを考えてるからか、昇段審査の連続組手ではボッコボコにされましたけどね(ドヤァ)・・・
(T_T)ウゥ…

 

 

 

著者の他の記事を見る

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

感想・著者への質問はこちらから