このコンテンツについて
なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
大脳辺縁系に支配される僕たち
先日、ワクチンの2回目摂種をしてきました。
「刺しますよ」って宣言されて、刺されるのってホント怖いですよね。
僕は先端恐怖症だから、あんな風に尖ったものがとにかく怖いんです。
例えば、雑貨屋さんとかで、商品がかけてあるフックありますよね。
あれ、すんごい怖いんです。
「つまずいて目に突き刺さったらどうしよう!?」って、めちゃくちゃリアルに考えちゃって、怖くて近づけないんですよね・・・
僕はコミュ障に加え、先端恐怖症です・・・
さて、このワクチンとか、コロナって、人それぞれに捉え方や考えがあって、多くのことを教えてくれた機会、期間だなって思うんです。
例えば、僕は広告業界に身をおいていて、ブランディングに関わる者として、強烈に実感したのが、「情報による印象操作がいかに有効か」ってことです。
あれだけ陽性者数を報じられると、面白いことに多くの人が「今日は◯◯人だからヤバい」って言いはじめるんですよね。
僕は・・・
何をもって、ヤバいのか?
何と比較して、ヤバいのか?
どうヤバいのか?
・・・ってギモンなんですけどね。
でも、脊髄反射の如く反応している方もいますよね。
僕らの中に「陽性者数」という言葉を聞いたら反応する新しい回路が創られてしまったのかもしれません。
また、情報の出どころもよくわからないトンデモな内容を信じる人がこんなに多いんだ、と驚かされもしました。
伏せ字がやたら多い怪文書みたいなのを本気で信じている人もいたりしてね。
「伏せ字にしないと消去されるからだ!」って言うんです。
Facebookなんかの巨大企業にマークされる程の影響力を持つ個人って!?・・・僕は秒でギモンがわいてくるんですけどね(苦笑)
中には、「なんでこんな優秀な方が、こんないい加減な記事や投稿をあっさり信じちゃうんだろう!?」って、すごい不思議に思うこともあって・・・
それで思ったんですけど、人って、結局、「自分が信じたいことを信じる」生き物なんだなって。
つまり、自分が信じたいことを肯定する情報には盲目になっちゃう生き物だ、と。
ワクチンが嫌いな人は、ワクチンに否定的な情報に目がいきます。無意識にそういった情報を探しているので。
例えば、「ワクチン接種後に1000人が死亡」という文章が強烈に目に入ってきたりするわけです。
そして、「ほら、やっぱりワクチンはダメだ!けしからん!」と、言いたかったことが言えるわけです。
例え、「因果関係は今のところ不明」という一文が続いたとしても、それは彼らの目には入らないのかもしれません。
で、仮にですよ、同時に「ワクチン接種を進めて以降、重傷者数が2000人減少した」という情報があったとしても、ワクチンを嫌いな人にとっては、「ワクチン接種後に1000人が死亡」の方が重要な情報となるわけです。
人間って面白いですよねぇ。
コロナ禍のような局面では、論理なんかよりも、感情のが遥かに強いんだってことを実感しましたし、感情を司ると言われている大脳辺縁系の支配を思い知ります。
僕はブランディングを「戦略的な印象操作」って表現していますが、そんな僕から見ると、コロナやワクチンのブランディングが様々なメディアを通して日々なされているような状況に見えます。
結果、印象操作を仕掛ける側(情報を発信する側)の思惑通りに印象操作もなされたわけです。
そうして特定の印象を持った人たちは、「正しい判断のためにも様々な情報は必要だ」と言いつつ、案外、自分の考えを肯定するような情報だけを選り好んでいるのかもしれません。
要するに・・・
「あの娘は僕のこと好きかも!(ワンチャンある!?)」と、ちょっと目があったくらいで、めでたい妄想していた学生の頃と何ら変わりがないんじゃないか!?って思うんですよね。
好きな人をジロジロ見てたら、そら、目くらいあうでしょうに・・・
それを都合よく解釈しちゃってね。
相手の立場になれば、「なんや、あいつジロジロ見てきて、キモッ」って可能性も大いにあるでしょうに。
完全に都合よく選り好んでますよね。
なんか、そう考えると人って案外成長しないものですよね。
少なくとも僕は、めでたい妄想をしていた学生の頃とほとんど変わってませんね・・・にんげんだもの。
ところでワクチンですが、「痛い」「辛い」って言いますよね?
個人差もあると思うんで、これはあくまで僕の感想ですが・・・
僕のように趣味レベルでも格闘技をやっている人は、打撲と筋肉痛に慣れているので、大して痛くありません。
肩パンされたり、腕を蹴られた翌日のとなんら変わりません。
普段から、殴る蹴る、ぶん投げるなんてしてる人からしたら、日常にある痛みのレベルですから、気にならないと思います。
そして、全身疲労や倦怠感についても、試合の翌日に比べたら、全く大したことありません。
トイレの便座を前に、蹴られすぎた足が痛くて上手くしゃがめないなんてこともありませんから、安心してください。
だから、格闘技をやっている方、ご安心ください、怖いのは「注射(針)」だけです。
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。